高気密高断熱住宅が臭い!?それ、ドラム式洗濯乾燥機が原因かもしれません。

 タイトルを見て、えっ!?そんなことあるの?っと思われた方が多いと思います。これ実際に高性能住宅やマンションなどの気密性の高い住宅でたまに起きている事例になります。日立製のドラム式洗濯乾燥機を使っている場合に起こるのですが、これは日立独自のヒートサイクル乾燥方式という技術が関係しています。

下記、日立のホームページより抜粋したものとなります。

よくあるご質問>においが気になります。

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 ヒートリサイクル乾燥方式について(ドラム式)
一部のドラム式洗濯機の乾燥方法は、運転時に発生した熱を回収して乾燥時の温風に再利用する、ヒートリサイクル乾燥方式を採用しています。
この方式は乾燥時に発生した湿気を取り除くために、湿気を含んだ温風を排水口に排気します。そのため、排水トラップ内にたまっていた水が一時的に無くなってしまうことがあります。

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 この温風を排水溝に排気するシステムが悪さをしているようです。公式のホームページでも記載されているように、排水トラップ(下水の臭いが上がってこないようにするためのもの)の水が一時的になくなる場合があるようです。高気密住宅の場合、建物の隙間が少ないため、排水トラップの水がなくなってしまうと換気扇を回したときに下水の空気を引っ張ってきてしまいます。

 昔の隙間だらけの住宅の場合は、隙間が多い分だけ排水から空気を引っ張ることが少なくあまり問題になりません。メーカーとしても、高気密住宅は全体の1割未満であるためあまり問題としていないようです。

 これから、高性能住宅を検討する方や、高性能住宅に暮らしていて洗濯機の買い替えを検討されている方は、お気をつけください。

2023年8月29日(火)

株式会社小栗材木店

常務取締役 小栗 良太