こんにちは!
前回のブログで換気は必要不可欠!!とお話ししましたが、一口に『換気』といっても、中身は様々です。
換気には3種類の方法があります。今回はそのお話です。
換気の方法
換気を行うために必要最低限なものは換気扇(ファン)と空気を取り入れる孔(給気口)、空気を出す孔(排気口)の3つです。
給気口から排気口への空気の流れを換気経路といい、換気したい部屋のなかで空気が停滞する部分がないように計画します。
空気は圧力の高いほうから低いほうへ流れます。
建物の気密性能が高く開放的な間取りなら、家全体である程度圧力を管理できるので、この3種(換気扇、給気口、排気口)だけでも換気装置を組むことができます。
その場合、換気扇から排気して室力の圧力を下げ、給気口から空気を呼び込みます。
これを『第3種換気』といい、多くの一般家庭のトイレや浴槽の局所換気にはこの方法が使われることが多いです。
↓ 第3種換気 ↓
家全体で行う場合は、給気口や排気口の位置に注意が必要です。
第3種換気では給気を自然換気に頼るため、十分な給気ができない可能性があります。
そこでダクトが使われます。
換気扇と排気口をダクトでつなぐことで、圧力の管理が簡単になり、計画的な換気ができます。
これを『第1種換気』といいます。
↓ 第1種換気イメージ ↓
参考画像:LIXIL ECO AIR90
給気を機械で行う『第2種換気』もありますが、住宅では滅多に使用しません。
換気の方式
第1種換気
●特徴●
給気・換気とも機械換気の中で最も効果的な給気・排気が可能です。
空気をきれいな状態に保ちやすく、戸建て・集合住宅ともに適している。
導入費が第3種換気にくらべ、高額。
●注意点●
各居室に給気口を設置する必要があります。
また、給気または排気のいずれかの風量の合計が、必要換気量以上である必要があります。
画像出典:図解でわかる!エアコン1台で心地よい家を作る方法 P97
第2種換気
●特徴●
給気は機械換気で行い、排気は排気口から自然に行う換気方式です。
汚染空気の流入を防ぐクリーンルームやボイラー室などに適しており、住宅で用いられることは少ない。
画像出典:図解でわかる!エアコン1台で心地よい家を作る方法 P97
第3種換気
●特徴●
排気は機械換気で行い、給気は給気口などから自然に行う換気方式です。
高気密住宅では、低コストで計画換気が可能です。
●注意したい点●
各居室に給気口を設置する必要があります。低気密住宅の場合、給気口から効率的に空気が入ってこないです。
また、天井裏などに空気がこもることもあるため、換気設備を設けた方がいいです。
画像出典:図解でわかる!エアコン1台で心地よい家を作る方法 P97
まとめ
このように、実際の住宅で採用されている換気システムは2種類ではありますが、換気には3種類の方法があります。
室内の換気を効率的かつ正確に行うことを重視するならば、第1種換気を、
家づくりをする上でのコスト、生活をする上でのランニングコストも重視するならば、第3種換気をおすすめします。
ご自身のライフスタイルや予算に応じて選びましょう。
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