全館空調と24時間換気の違いとは?それぞれの役割を解説

家づくりにおいて、一年を通して快適な室内環境を保つことは、日々の暮らしの質を大きく左右します。
特に、室内の空気の質や温度管理は、家族全員の健康や快適さに直結する重要な要素です。
理想の住まいを実現するためには、こうした設備に関する正しい知識を持ち、それぞれの機能や役割を理解することが不可欠です。

そこで今回は、家づくりの際に検討されることが多い、2つのシステムについて、その違いと役割に焦点を当てて解説します。

全館空調と24時間換気の違い

全館空調システムと24時間換気システムは、どちらも室内の空気環境に関わるものですが、その機能と目的には明確な違いがあります。

全館空調は空調と換気を行う

全館空調システムは、冷暖房機能と換気機能を統合した設備です。
家全体の空調を管理し、快適な温度を維持すると同時に、計画的な換気も行います。
これにより、家中のどこにいても温度差が少なく、一年を通して快適な室内環境を実現します。
湿度をコントロールする機能を持つシステムもあり、カビや結露の発生を抑制する役割も担います。

24時間換気は換気のみ行う

24時間換気システムは、室内の空気を常に新鮮な状態に保つための換気機能に特化しています。
新築住宅では、シックハウス症候群対策や結露防止のために、このシステムの設置が法律で義務付けられています。
室内の汚れた空気を排出し、新鮮な外気を取り入れることで、空気の質を維持し、健康的な室内環境を保つことが主な役割です。
温度を調整する機能はありません。

全館空調と24時間換気役割

それぞれのシステムが持つ役割も異なります。

全館空調は家全体を快適に保つ

全館空調システムは、家全体を均一な温度に保つことで、一年を通して快適な居住空間を提供します。
夏は涼しく、冬は暖かい状態を家中のどこでも実現し、温度差による体への負担を軽減します。
リビングだけでなく、脱衣所やトイレといった水回りまで快適な温度に保たれるため、高齢者や小さなお子さんのいる家庭でも安心して過ごせます。
また、室内機などが露出しない設計も多く、インテリア性を損なわずに空間をすっきりと見せる効果も期待できます。

24時間換気は空気の入れ替えを義務化

24時間換気システムは、建築基準法によって設置が義務付けられている換気設備です。
室内の二酸化炭素濃度の上昇や、湿気、建材から発生する有害物質などを屋外へ排出し、新鮮な外気を取り入れることで、常に室内の空気を清浄に保つことがその役割です。
これにより、シックハウス症候群の予防や、カビ・ダニの発生を抑制し、健康的な住環境を維持します。

まとめ

全館空調と24時間換気システムは、どちらも室内の空気環境に関わる重要な設備ですが、その機能と役割は大きく異なります。
全館空調は、冷暖房と換気を一体化させ、家全体の快適な温熱環境を維持することを目的としています。
一方、24時間換気システムは、法律で義務付けられており、室内の空気を常に新鮮な状態に保つための換気機能に特化しています。

全館空調システムは、24時間換気の機能を含みつつ、さらに快適性を高める付加価値を備えたシステムと理解すると良いでしょう。
それぞれの特性を理解し、理想の住まいづくりに活かすことが大切です。