床暖房いらずの家を作るたった2つの方法

こんにちは!

今回は家を建てる際に一度は検討するであろう、床暖房に関する話です。

床暖房の導入費は広さや様式によって様々ですが、40万から70万程度といわれます。

しかし、その分のコストをある2つのモノに回し、原因を取り除けば、床暖房いらずの家が造れる?!!

そんなお話です!

床が冷たくなる2つの原因

①床が冷たくなる理由の一つが断熱性の悪い窓です。窓の断熱性能が悪いと窓に近づくにつれ冷輻射を強く感じます。

※冷輻射とは
暖房していて部屋の温度は高いのに、窓ガラスの近くに居るとゾクとするのは、自分が発生している輻射熱が冷たいガラスにどんどん吸い込まれてしまうから底冷えを感じるわけです。これが冷輻射です。

冷輻射を感じると同時に、窓近くの空気は冷やされて重くなり、下方に移動して床を這うように広がり、その間も室内の気流は回り続けるので、室温以上に寒さを感じやすくなります。

窓の性能による室内の温度の違い

参考文献 松尾和也. "METHOD 04".エコハウス超入門.新建新聞社, 2020, P20

気密性能の低さも床の冷たさの原因になります。

低気密の住宅で暖房をすると、暖かい空気は上から抜けていき、その分下方から冷気を吸い込みます。

暖房を強くするほど下方から冷気を呼び込むことになるので、床は冷たくなります。

加えて室内の気流は激しさを増すため、結果的に寒さを感じやすくなります。

フローリングと無垢フローリングの熱伝導率

床の選択肢として『複合フローリング』や『無垢フローリング』などがあります。

複合フローリングの表面は樹脂でおおわれており、熱伝導率は0.2W/m²K程度とみられます。

無垢のフローリングの熱伝導率は0.12W/m²K程度なのでそれよりずっと大きいことがわかります。

実際、冬場に複合フローリングを触ると無垢フローリングより冷たく感じます。

W/m²kとは・・・
外皮平均貫流率のことです。シンプルに言えばどれくらい家の外へ熱が逃げてしまうのかを表す値。
数値が小さいほど断熱性能が高いです。

まとめ

床が冷たくない家を作るための2つのポイントは

1,高性能の窓にして、気密性能を高めること

2,無垢フローリングにすること

です。この2つにすることで冬場に床から底冷えする原因は取り除けます。

床暖房を用いなくても床の冷たさを解消でき、日々のランニングコストも抑えられるはずです。

床暖房の設備投資費を高機能な窓と無垢フローリングにしてみてはいかがでしょうか??

どの床材にもメリット、デメリットはあります。

高い調質作用を持つ、木の性質を生かした無垢材を床にすることで、部屋の湿度が高い梅雨時期や夏場は湿気を吸収し、湿度が低い冬場には無垢フローリングから水分が放出されます。

高温多湿であり、冬場は乾燥する日本の気候にもマッチした無垢の床材は踏み心地もとてもよく、おススメです!

小栗材木店では一級建築士とこれまでの経験と実績から、うわべだけのデザイン住宅ではない、「本当に快適な住まい」を提供しています。

盆地の地域だからこそ夏涼しく冬暖かい住まいになるよう、高気密・高断熱・光と風を上手に使うパッシブデザインを用いて、木のぬくもりを感じながら快適な暮らしづくりをご提案します。

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