自然のエネルギーを利用する
太陽に素直な設計
太陽の熱は
タダで降り注ぐエネルギー
パッシブ設計とは、住まいの「形」や「材質」によって、省エネルギーを実現すること。
- 冬は積極的に日射を室内に取り込んで暖房負荷を下げる
- 夏は適切に日差しを遮り冷房負荷を下げる
- 太陽の光で室内を照らし照明負荷を下げる
- 建物の凸凹を少なくして冷暖房効率を上げる
これらを最大限考慮して建物をプランニングすることを、松尾式エコ住宅では「太陽に素直な設計」と呼びます。
冬の南面の日射取得を
最大にする
冬は太陽の熱を最大限室内に取り込みたいので、南側には窓をたくさんとります。できるだけ建物が真南を向くように、土地の条件などでずれることがあっても極力20度以内に収まるように建物を配置します。
平面だけでなく、立面でも、壁の高さや吹抜けを利用して南面の窓を確保します。
土地や隣家の状況、外観の好み、予算など、さまざまな条件があるので、必ずしもパッシブ設計を最優先できるわけではありません。ただし、小栗材木店ではそれらの優先順位をなんとなく決めるのではなく、「南面の掃き出し窓1枚でコタツ1台分の熱エネルギーを数十年にわたり無料で享受できる」という事実をお施主様にお伝えした上で、何を優先するか相談しながら設計しています。
夏は日射を建物の“外”で遮る
冬のために南面に大きな窓をとるということは、そのままでは夏にも莫大な熱エネルギーが室内に入ってしまいます。そのため夏には適切な日射遮蔽のための工夫が必要です。
建物の配置角度が真南に対して20度以内であれば、庇が有効です。また、高度が低い東や西からの日差しは袖壁で防ぐことができます。建物の立地条件や配置角度によって庇や袖壁の長さを検討します。
配置角度が20度以上の場合や、立地面やデザイン面で、庇や袖壁の設置が難しい場合には、アウターシェードや外付けブラインドを使用します。
いずれにしても、カーテンのように室内で日射を遮蔽するよりも、建物の外で遮蔽をするほうが圧倒的に効果的です。
影から逆算して
太陽の光を室内に取り込む
平面図で間取りを決める際、多くの設計者は日当たりの良い南側にリビングを配置します。セオリーとしては間違っていませんが、必ずしも正解ではありません。なぜなら、その建物を建てる敷地の条件によって、必ずしも南側が一番陽が当たるとは限らないからです。
小栗材木店では、1年で最も日当たりが悪くなる冬至の日の等時間日影図を作成していきます。等時間日影図を見れば、家を建てる場所が1日のうち何時間ほど影になるのか確認することができるのです。
図の敷地の場合、敷地の北側がもっとも日陰が少ないことが分かります。この場合は建物を敷地の北に寄せて配置し、あえてリビングを北側に配置して吹抜けや壁の段差を利用して日当たりを確保する、という選択肢も検討します。
表面積が少ないほうが
冷暖房効率UP
室内で空調された温度は、壁や屋根、窓といった外気と接する部分から抜けてしまいます。断熱性能を上げることで熱の損失を減らすことはできますが、表面積は少ないに越したことはありません。
次の図は、全て同じ容積の住まいのイメージです。容積が同じでも表面積や日射取得の効率は形状によって異なります。
小栗材木店では間取りや外観をご提案する際、平面だけはなく立体的な考察を行い、熱損失や日射取得のメリットデメリットも含めてプランニングをご提案します。
Termal Insutation
断熱性能
Air Conditioning
全館空調
Structural Strengthg
耐震性能
Simulation
シミュレーション
Pick Up!
小栗材木店の高性能住宅は
松尾式住宅設計術にもとづいています。
当社では「賢く無駄なく、高性能な家づくり」をモットーとする、エコ住宅の第一人者、松尾和也先生(一級建築士)の設計術を踏襲しています。これからも小栗材木店の技術向上のために精進して参りたいと思います。
- 建築知識ビルダーズ「No.48 松尾式住宅設計術」に優良工務店として掲載されました
- 松尾設計室『全国技術指導終了済 工務店リスト』に掲載されました