気密性能が快適な住まいに欠かせない理由
家づくりについて調べていると、「高気密・高断熱」という言葉を目にする機会が増えます。
一方で、「気密性能って何?」「断熱性能とは何が違うの?」「高気密住宅は息苦しいって本当?」と疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
今回は、小栗材木店が家づくりで大切にしている8つのこだわりポイントの一つである「気密性能」をテーマに、気密性能の役割や断熱・換気との関係、家づくりで目安にしたいC値について、りょうたとおぐみゆの対談形式でわかりやすくご紹介します。
これから注文住宅をご検討される方は、ぜひ参考にしてください。
気密性能は断熱性能とセットで考えることが大切
おぐみゆ:
今日は、小栗材木店の8つのこだわりポイントの2つ目、「気密性能」について教えてください。
りょうた:
はい。
実は僕も住宅業界に入るまでは、気密性能について考えたことはありませんでした。
「いい家を建てたい」と思ったときに、「気密性能の良い家にしたい」と最初から考える方は、家づくりをかなり勉強されている方以外、ほとんどいないと思います。
おぐみゆ:
たしかに、「気密性能」ってあまり聞き慣れない言葉ですよね。
りょうた:
そうなんです。
昔の住宅は今と比べると隙間が多く、風が入ってくるのが当たり前でした。
実際に昔の住宅を測定すると、台風のような強い風が吹いたときには、1時間で家の中の空気が8回も入れ替わってしまうようなケースもあります。
おぐみゆ:
そんなに空気が入れ替わるんですね。
りょうた:
国では、家の空気は1時間に半分程度入れ替わるように計画換気を行うことが基準になっています。
それなのに、1時間で8回も空気が入れ替わってしまったら、どれだけ暖房をしても熱がどんどん外へ逃げてしまいます。
極端に言えば、窓を開けたままエアコンをつけているような状態ですね。
断熱性能と気密性能の関係
断熱材だけ性能を高めても、家に隙間が多ければ熱は逃げてしまいます。快適な住まいをつくるためには、断熱性能と気密性能をセットで考えることが重要です。
ダウンジャケットもチャックが開いていては意味がない
おぐみゆ:
断熱材をしっかり入れていても、隙間があると意味がないということですね。
りょうた:
そうなんです。
例えば、すごく厚いダウンジャケットを着ていたとしても、チャックを全開にしていたら暖かくないですよね。
断熱材だけをたくさん入れても、家に隙間があれば同じことなんです。
おぐみゆ:
確かに、その例えだとすごく分かりやすいです。
りょうた:
だから、断熱材をしっかり施工することはもちろん大切ですが、それと同時に隙間をできるだけなくして、外の空気が入り込まないようにすることも重要なんです。
断熱性能と気密性能、この2つがそろって初めて、断熱材の性能を十分に発揮できます。
断熱性能を活かす気密性能の役割
断熱材の性能を十分に発揮するためには、家の隙間を減らし、熱が逃げにくい状態をつくることが欠かせません。
高気密住宅は息苦しいというイメージは誤解
おぐみゆ:
でも、高気密住宅というと、「ビニール袋の中に閉じ込められるような感じで息苦しい」というイメージを持っている方もいますよね。
実は私もそう思っていました。
りょうた:
そういうイメージを持たれている方は多いですね。
でも、実際にはそうではありません。
ここで大切なのが、気密性能と換気はセットという考え方です。
おぐみゆ:
断熱だけじゃなくて、換気とも関係があるんですね。
りょうた:
はい。
今の住宅には、法律で24時間換気システムの設置が義務付けられています。
この換気システムは、新鮮な空気を取り入れる「入口」と、汚れた空気を排出する「出口」を計画して設計されています。
おぐみゆ:
それなら、気密性能が高い方が換気もしやすそうですね。
りょうた:
その通りです。
家の隙間が少なければ、入口から入った空気が計画どおりに流れ、出口から排出されます。
一方で、隙間が多い住宅では、想定していない場所から空気が入ったり出たりしてしまい、計画どおりに換気できません。
その結果、空気がよどんだり、湿気やにおいが残りやすくなったりすることがあります。
計画換気を支える気密性能
気密性能を高めることで、24時間換気システムが本来の性能を発揮しやすくなり、室内の空気を計画的に入れ替えられるようになります。
小栗材木店のモデルハウスで実感する快適な空気環境
おぐみゆ:
実際に、「高気密住宅は息苦しかった」というお話をされるお客様もいるんですか?
りょうた:
ありますね。
実際に他社さんの高気密住宅を見学されたお客様から、「少し息苦しく感じて、頭が痛くなりました」というお話を伺ったことがあります。
おぐみゆ:
それって、やっぱり気密性能が高かったことが原因なんですか?
りょうた:
私は、必ずしもそれが原因ではないと思っています。
小栗材木店のモデルハウスも、C値0.1〜0.3程度と非常に高い気密性能ですが、「息苦しい」と言われたことは一度もありません。
むしろ、「空気が気持ちいいですね」と言っていただくことの方が多いです。
おぐみゆ:
じゃあ、気密性能以外に理由がある可能性もあるんですね。
りょうた:
そうですね。
例えば、建材のにおいなど、別の要因で体調に影響が出るケースも考えられます。
そのため、「高気密だから息苦しい」と結び付けてしまうのは、少し違うのかなと思っています。
高気密住宅に対する誤解
気密性能が高いこと自体が息苦しさの原因とは限りません。適切な換気計画と組み合わせることで、快適で空気のきれいな住環境を実現できます。
家づくりで目安にしたいC値
おぐみゆ:
家づくりをするときは、C値はどれくらいを目安にするといいですか?
りょうた:
一つの目安としては、C値0.5以下であれば、非常に気密性能が高い住宅と言えると思います。
最低でもC値1.0以下を目指していただくと、断熱性能や換気性能をしっかり活かしやすい住まいになります。
おぐみゆ:
その数字を一つの基準として住宅会社を比較するといいんですね。
りょうた:
そうですね。
もちろんC値だけで住宅の良し悪しが決まるわけではありません。
ただ、気密性能は断熱性能や換気性能にも大きく関わるので、家づくりではぜひ確認していただきたいポイントです。
C値の目安
気密性能を確認する際は、C値0.5以下を一つの目安に、最低でも1.0以下を目指している住宅会社かどうかを確認することが、後悔しない家づくりにつながります。
快適な住まいを支える気密性能の考え方
今回ご紹介したように、気密性能は「隙間を少なくすること」だけが目的ではありません。
断熱性能を十分に発揮させること、そして24時間換気システムが計画どおりに機能すること。この2つを実現するために欠かせない性能です。
また、「高気密住宅は息苦しい」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実際には気密性能と換気性能を適切に組み合わせることで、室内の空気をきれいに保ち、快適な住環境をつくることができます。
住宅会社を比較するときは、断熱性能だけではなく、C値などの気密性能にも目を向けることが、後悔しない家づくりにつながります。
気密性能について気になる方は小栗材木店へ
小栗材木店では、断熱性能だけでなく、気密性能や換気計画まで含めてバランスの取れた住まいづくりをご提案しています。
「高気密・高断熱住宅について詳しく知りたい」「C値はどれくらいあれば安心なの?」「気密性能と断熱性能の違いがよく分からない」という方は、ぜひお気軽に小栗材木店へご相談ください。


