家づくりでよくある「間取り」の疑問を工務店が回答!後悔しないためのQ&A
注文住宅を考え始めると、「何LDKが一般的なんだろう?」「吹き抜けって寒くない?」「収納はどれくらい必要?」など、間取りに関するさまざまな疑問が出てきます。
SNSやルームツアーでたくさんの施工事例を見られる時代だからこそ、「どれが自分たちに合った家づくりなのかわからない」と悩む方も少なくありません。
今回は、小栗材木店のYouTubeチャンネルに寄せられた視聴者の皆さまからの質問に、設計士りょうたがプロの視点でお答えします。
これから家づくりを始める方はもちろん、「注文住宅で失敗したくない」「間取りで後悔したくない」という方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
最近の注文住宅は何LDKが多い?
あんな:
今日は視聴者さんから届いた質問に答えていただきます。
まず最初の質問です。何LDKが一般的ですか?
りょうた:
今は3LDKが一番多いですね。
子ども部屋が2部屋あって、寝室が1部屋という間取りが、現在ではかなり一般的になっています。
ただ、これから先は2LDKのお家も少しずつ増えてくるんじゃないかなと思っています。
少子化の影響もあって、お子さんの人数が変わってきていますし、それに合わせて家の大きさや間取りも変化していくと思います。
今のところは3LDKが一番多く、延床面積でいうと30坪前後のお家が多いですね。
最近の家づくりの傾向
・現在は3LDK・30坪前後が主流
・今後はライフスタイルの変化から2LDKも増える可能性がある
・「広い家」よりも「暮らしやすい家」を重視する傾向が強くなっている
間取りは自分で考えてもいい?
あんな:
間取りは自分で決められますか?
りょうた:
これはすごくいい質問ですね。
結論から言うと、できれば自分で間取りは描かないでほしいと思っています。
もちろん、「こんな家に住みたい」「こんな暮らしがしたい」というご要望は、たくさん聞かせていただきたいです。
でも、それを間取りとして描いてしまうと、その案に自分自身が引っ張られてしまうんですよね。
なので、小栗材木店では、
「間取りではなく、やりたい暮らしやご要望を教えてください」
とお伝えしています。
要望は伝えて、設計はプロに任せるのがおすすめ
りょうた:
設計士は、
- 構造
- 断熱性能
- 省エネ性能
- 家事動線
- 収納計画
- 暮らしやすさ
など、たくさんの要素を同時に考えながら間取りをつくっています。
だからこそ、
「子ども部屋は2つ欲しい」
「家事がしやすい家がいい」
「リビングを広くしたい」
といった希望を伝えていただき、それをもとにプロがプランニングしたほうが、結果的に満足度の高い家になります。
完成したプランに対して、
「ここはもう少し収納を増やしたい」
「この部屋を広くしたい」
と相談するのはもちろん大歓迎です。
ただ、最初から間取りを決め打ちしてしまうよりも、まずはプロの提案を受けてから一緒にブラッシュアップしていくほうが、後悔の少ない家づくりにつながります。
後悔しないための考え方
「どんな間取りにするか」ではなく、「どんな暮らしがしたいか」を伝えることが大切。
暮らし方を共有することで、構造や性能、使いやすさまで考えた最適な間取りを提案してもらえます。
間取りは描くより「暮らし方」を伝えることが大切
あんな:
実際に、ご自身で間取りを描いて来られるお施主様もいらっしゃいますか?
りょうた:
いらっしゃいます。
でも、その間取りを見てしまうと、どうしてもそのイメージに引っ張られてしまうんです。だから、「ちょっと待ってください」とお話しすることもあります。
ご自身で考えること自体は、家づくりを楽しむという意味ではとても良いことです。
ただ、その図面は設計の参考ではなく、ご家族で「こんな暮らしがしたいね」と話し合うための材料にしていただくのがおすすめです。
そして、その想いを設計士へ伝え、性能や構造、安全性まで含めたプロの視点でプランニングしてもらうことが、理想の住まいへの近道になります。
よくある失敗例は?収納計画で後悔しないためのポイント
あんな:
よくある失敗の間取りってありますか?
りょうた:
ありますね。
最近はルームツアーの動画やSNSがすごく増えているので、皆さん本当に家づくりの知識が豊富なんです。
「パントリーが欲しい」
「シューズクロークが欲しい」
というように、人気の間取りや収納スペースは皆さんよくご存じです。
ただ、その一方で意外と抜けてしまうのが、普段の暮らしで本当に必要になる収納なんです。
流行の収納だけでは、片付く家にはならない
りょうた:
例えば、
- リビング収納
- 掃除道具をしまう収納
- 日用品のストック収納
- 納戸のような少し大きめの収納
こういった収納が十分に計画されていないことがあります。
その結果、
「パントリーもシューズクロークもあるのに、リビングが散らかる」
という間取りになってしまうケースは少なくありません。
だからこそ、流行の収納を取り入れるだけではなく、生活する場所の近くに必要な収納を分散して配置することが大切だと考えています。
収納計画で大切なこと
・パントリーやシューズクロークだけに頼らない
・リビングや各部屋にも適切な収納を設ける
・「どこで使う物か」を考えて収納場所を決める
・片付けやすい動線まで考えることが重要
吹き抜けって実際どうなの?
あんな:
吹き抜けって実際どうなんですか?
寒いというイメージを持っている方も多いですよね。
りょうた:
これは本当によく聞かれる質問ですね。
まず結論から言うと、
性能の低い住宅では、吹き抜けはおすすめしません。
昔から「吹き抜けは寒い」「吹き抜けは後悔する」と言われることがありますが、それには理由があります。
断熱性能や気密性能が十分でない住宅では、暖かい空気が上へ逃げてしまい、冬は寒く、夏は暑くなりやすいからです。
そのため、「吹き抜け=寒い」というイメージを持っている方も多いのだと思います。
高性能住宅なら吹き抜けは大きなメリットになる
りょうた:
一方で、小栗材木店のような高気密・高断熱住宅では考え方が変わります。
高性能住宅では、吹き抜けを設けることで1階と2階の温度差を小さくしやすくなります。
さらに、空調計画までしっかり考えて設計することで、冷暖房の効果を家全体に行き渡らせやすくなるというメリットもあります。
だから私たちは、高性能住宅であれば吹き抜けを積極的にご提案することも多いです。
もちろん、「見た目がおしゃれだから」という理由だけで採用するのではなく、
- 断熱性能
- 気密性能
- 空調計画
- 省エネ性能
こうした条件がしっかり整っていることが前提です。
性能を伴わないまま吹き抜けを取り入れてしまうと、暮らしにくさにつながる可能性があります。
だからこそ、吹き抜けはデザインだけで判断するのではなく、住宅性能とセットで考えることが大切なんです。
吹き抜けを採用する前に確認したいポイント
・高気密・高断熱住宅であること
・空調計画まで考えられていること
・デザインだけで採用しないこと
・性能が伴えば、快適性や開放感を両立できること
子育てしやすい間取りってどんな家?
あんな:
子育てに向いている間取りって、何かありますか?
りょうた:
これは結構難しい質問ですね。
というのも、お子さんは成長していきますし、その時々で必要な空間も変わっていきます。だから、「この間取りなら絶対に子育てしやすい」という正解はないと思っています。
ただ、一つ大切にしていることがあります。
それは、リビングの近くに、お子さんが自然と過ごせる居場所をつくることです。
「一緒にいるけど、少し離れている」がちょうどいい
りょうた:
例えば、吹き抜けの近くにスタディコーナーを設けたり、リビングの一角にちょっとしたカウンターをつくったり。
家族と同じ空間にはいるけれど、それぞれが自分の時間も過ごせるような場所があると、とても使いやすいんです。
お子さんが宿題をしたり、本を読んだり。
親御さんはキッチンで家事をしながら様子を見ることができる。
そんな「適度な距離感」がある住まいは、子育て世代にとって暮らしやすい間取りになると思います。
子ども部屋を大きくすることだけが正解ではない
りょうた:
「子ども部屋を広くしたい」というご要望もありますが、それ以上に、家族が自然と集まれる場所をつくることのほうが大切だと考えています。
大きな子ども部屋をつくるよりも、
- スタディコーナー
- リビングの一角にあるカウンター
- 家族の気配を感じられる共有スペース
こうした場所があることで、お子さんも安心して過ごせますし、ご家族同士のコミュニケーションも自然と増えていきます。
もちろん、お子さんが成長すれば個室も必要になります。
だからこそ、その時々の暮らし方を考えながら、「今だけ」でなく将来まで見据えた間取りを考えることが大切です。
子育てしやすい家づくりのポイント
子ども部屋の広さよりも、家族が自然と集まれる居場所づくりを大切にすること。
リビングの近くにスタディコーナーや共有スペースを設けることで、家族のつながりを感じながら、それぞれが心地よく過ごせる住まいになります。
間取りづくりで一番大切にしていること
あんな:
最後の質問です。
間取りを考えるうえで、一番大切にしていることを教えてください。
りょうた:
一つだけと言われると難しいですが、私たちが一番大切にしているのは、構造・省エネ・使いやすさのバランスが取れた間取りをつくることです。
どれか一つだけ優れていても、長く快適に暮らせる家にはなりません。
例えば、デザインがおしゃれでも構造に無理があれば安心して住み続けることはできませんし、収納がたくさんあっても家事動線が悪ければ毎日の生活は不便になってしまいます。
逆に性能が高くても、暮らし方に合っていなければ「住みやすい家」とは言えません。
家づくりは「積み重ね」が大切
りょうた:
まずは、
- 構造的に安心できること
- 高気密・高断熱で快適に暮らせること
- 省エネ性能をしっかり考えること
こうした住宅の基本性能をきちんと整えることが大前提です。
そのうえで、
- 家事がしやすい動線
- 必要な場所にある収納
- 毎日の生活が快適になる間取り
といった「暮らしやすさ」を一つひとつ積み重ねていくことが、本当に住みやすい家につながると考えています。
見た目だけでも、性能だけでもなく、その両方をバランスよく考えることが、小栗材木店の家づくりで大切にしている考え方です。
小栗材木店が大切にしていること
・構造・性能・使いやすさのどれも妥協しない
・デザインだけではなく、暮らしやすさまで考える
・安心・快適・省エネを土台に間取りを設計する
・ご家族の暮らしに合わせた住まいを一緒につくる
間取りで後悔しないために大切なのは「暮らしに合った家づくり」
今回は、視聴者の皆さまから寄せられた「間取り」に関する質問へ、Q&A形式でお答えしました。
今回のお話の中で特に大切なのは、「流行の間取りを取り入れること」ではなく、ご家族に合った暮らしを実現することです。
3LDKが多いとはいっても、それがすべてのご家族にとって最適とは限りません。
吹き抜けや収納、子育てしやすい空間づくりも、それぞれのライフスタイルや住宅性能を踏まえて考えることで、長く快適に暮らせる住まいになります。
また、間取りを考える際には、自分で図面を描くよりも、「どんな暮らしがしたいか」を設計士へ伝えることが、理想の住まいへの近道です。
小栗材木店では、お施主様一人ひとりのご要望を丁寧に伺いながら、構造・性能・暮らしやすさのバランスを大切にした家づくりをご提案しています。
注文住宅をご検討中の方は、ぜひ今回の内容を参考に、ご家族にぴったりの住まいについて考えてみてください。
間取りで後悔しない家づくりは、まず相談することから始まります
注文住宅の間取りには、「これが正解」という答えはありません。
ご家族の人数や暮らし方、将来のライフスタイルによって、本当に暮らしやすい住まいはそれぞれ異なります。
小栗材木店では、お客様のご要望を丁寧にお伺いしながら、構造・住宅性能・家事動線・収納計画までトータルで考えた間取りをご提案しています。
「自分たちにはどんな間取りが合うんだろう?」
「家づくりを何から始めればいいかわからない」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
皆さまの理想の住まいづくりを、スタッフ一同、心を込めてお手伝いさせていただきます。


