工務店の「標準仕様」とは?小栗材木店が大切にしている家づくりの考え方
注文住宅を検討していると、「標準仕様」という言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。
しかし、「標準仕様って何?」「どの工務店も同じなの?」「何を基準に決められているの?」と疑問に思う方も少なくありません。
実は、標準仕様には決まったルールがあるわけではなく、工務店ごとの家づくりに対する考え方やこだわりが詰まっています。
今回は、小栗材木店のYouTubeチャンネルで、「小栗材木店の標準仕様」をテーマに対談しました。
アシスタントあんながお客様目線で感じた疑問を、おぐみゆと一緒にりょうたへ質問しながら、小栗材木店がなぜ現在の標準仕様を採用しているのか、その理由や想いを詳しくお話ししています。
「標準仕様って何だろう?」という方はもちろん、「工務店選びで失敗したくない」「住宅性能や素材にもこだわりたい」という方も、ぜひ最後までご覧ください。
「標準仕様」ってそもそも何?
あんな:
打ち合わせに同席していると、「これは標準仕様です」というお話をよく聞くんですが、そもそも標準仕様って何があるんですか?
りょうた:
小栗材木店では、お客様が家づくりを進めやすいように、あらかじめおすすめの仕様を標準として決めています。
例えば、
- 無垢のオークフローリング
- 勾配天井のヒノキ
- リビングの珪藻土の塗り壁
などが標準仕様です。
おぐみゆ:
床材や壁材まで標準で決まっているんですね。
りょうた:
そうですね。
もちろん変更することもできますが、まずは「これがおすすめです」という仕様を基準にご提案しています。
小栗材木店の標準仕様とは
・無垢オークフローリング
・ヒノキの勾配天井
・リビングの珪藻土塗り壁お客様が仕様を選びやすいように、暮らしやすさや素材の良さを考えて標準仕様を設定しています。
なぜ無垢フローリングはオークが標準なの?
あんな:
床材はどうしてオークを標準にしているんですか?
りょうた:
まず僕たちは、無垢材を使いたいという想いがあります。
無垢材は長持ちしますし、足触りも良く、自然素材ならではの心地よさがあります。
その中で、できるだけ品質の良いものを安定して仕入れられることも大切なんです。
そして、たくさんの樹種の中から選んだのがオークでした。
長く愛される家にぴったりの素材
りょうた:
オークを選んだ理由は、どんなインテリアにも合わせやすいことです。
濃すぎず、薄すぎない色合いなので、多くの方に受け入れられやすいんですよね。
さらに、オークは硬い木材なので傷が付きにくく、長くきれいに使えるという特徴もあります。
以前はクリを採用していた時期もありましたが、材料の流通状況なども変わり、現在はオークを標準仕様にしています。
おぐみゆ:
見た目だけじゃなくて、長く使えることも考えて選ばれているんですね。
りょうた:
そうですね。
オークは「フローリングの王様」とも言われるくらい人気があって、木目もきれいですし、どんなテイストのお家にも合わせやすいんです。
小栗材木店では、何十年経っても飽きずに暮らせる家を目指しているので、その考え方にもオークが合っていると思っています。
オークを標準採用している理由
・無垢材ならではの心地よさがある
・硬く傷が付きにくい
・どんなインテリアにも合わせやすい
・長く暮らしても飽きのこないデザイン
・安定した品質でご提供しやすい
ヒノキの天井にもこだわる理由
あんな:
勾配天井にはヒノキを使っていますよね。
これも標準仕様なんですか?
りょうた:
はい。
天井にはヒノキを標準採用しています。
ヒノキは見た目の美しさはもちろんですが、きれいな木目を楽しめる素材なんです。
おぐみゆ:
しかも、節のないヒノキですよね。
りょうた:
そうです。
材木店として、「できるだけきれいな木を使いたい」という想いがあるので、節のないヒノキを標準仕様にしています。
もちろん、節のあるヒノキのほうが価格は抑えられるので、ご希望に応じて変更することもできます。
ただ、標準仕様としては、多くの方に好まれやすく、上質な空間を演出できる節なし材をご提案しています。
珪藻土を標準仕様にしているのはなぜ?
あんな:
この壁は珪藻土ですよね。
どうして珪藻土を標準仕様にしているんですか?
りょうた:
塗り壁にもいろいろ種類があるんですが、小栗材木店では珪藻土をおすすめしています。
その理由は、湿気を吸ったり吐いたりしてくれる調湿性が高く、さらに生活の中で気になるにおいを吸着してくれるという特徴があるからです。
家の中の空気を心地よく保ってくれるので、毎日過ごすリビングには特におすすめしたい素材ですね。
漆喰とはまったく違う素材
おぐみゆ:
塗り壁というと、漆喰もよく聞きますよね。
りょうた:
そうですね。
意外と知られていないんですが、珪藻土と漆喰はまったく別の素材なんです。
漆喰には、
- 強度が高い
- 抗菌性が期待できる
- 耐久性が高い
といった特徴があります。
一方、珪藻土は調湿性や脱臭効果に優れているため、私たちは「室内の空気環境をより快適にしたい」という考えから珪藻土を標準仕様として採用しています。
おぐみゆ:
どちらが良い・悪いではなく、それぞれ特徴が違うんですね。
りょうた:
そうですね。
小栗材木店では、自然素材ならではの心地よい空気感を感じてもらいたいという想いがあるので、その考え方に合っている珪藻土をおすすめしています。
珪藻土を標準採用している理由
・湿度を調整して快適な空間をつくる
・生活臭などのにおいを吸着してくれる
・自然素材ならではのやさしい空気感がある
・小栗材木店が目指す「心地よい住まい」に合っている
標準仕様は「会社のこだわり」そのもの
あんな:
珪藻土まで標準仕様という工務店は、あまり多くない印象があります。
りょうた:
そうですね。
だからこそ、私たちは「本当におすすめしたいもの」を最初から標準仕様にしています。
もちろん、ご予算によって仕様を変更することもできます。
でも、家づくりを始めたばかりのお客様が、床材や壁材などを一つひとつゼロから選ぶのは、とても大変なんです。
「選びやすさ」と「おすすめ」の両方を考えている
りょうた:
注文住宅は、極端に言えば1から100まですべて自由に決められます。
だからこそ、「何を選べばいいのかわからない」と悩んでしまう方も少なくありません。
そこで小栗材木店では、
「私たちが本当に良いと思うもの」
を標準仕様としてご提案しています。
これは、お客様にとって選びやすくするためでもありますし、
「小栗材木店は、こういう家づくりを大切にしています」
という会社からのメッセージでもあるんです。
私たちのこだわりや経験を詰め込んだものが、今の標準仕様なんです。
標準仕様に込めた想い
・お客様が迷わず家づくりを進められること
・本当におすすめできる素材や性能を標準にすること
・小栗材木店の家づくりへの考え方を形にすること
・必要に応じて、お客様に合わせた変更もできること
断熱性能は、なぜこのグレードを標準にしているの?
あんな:
標準仕様の中でも、断熱性能にはどんなこだわりがあるんですか?
りょうた:
小栗材木店では、断熱性能のグレードをたくさん用意しているわけではありません。
標準はHEAT20 G2グレードで、さらに上位仕様としてG3グレードをご用意しています。ただ、実際には標準仕様を選ばれるお客様がほとんどですね。
「選べること」が、お客様にとって良いとは限らない
あんな:
もっと細かく選べるようにはしていないんですか?
りょうた:
もちろん、断熱性能を細かく選べる工務店さんもあります。
でも、お客様に
「UA値はどれにしますか?」
「断熱等級はどれを選びますか?」
と聞いても、正直なところ判断するのは難しいですよね。
お客様が本当に求めているのは、
- 冬でも暖かい家
- 夏でも涼しい家
- 光熱費を抑えられる家
そんな快適な暮らしです。
だから私たちは、数字を選んでもらうのではなく、長年の経験やシミュレーションをもとに、「ここが一番バランスが良い」と判断した性能を標準仕様にしています。
コストと快適性のバランスを考えた標準仕様
りょうた:
断熱性能は、高ければ高いほど良いというわけではありません。
性能を上げるほど建築コストも上がります。
だからこそ私たちは、
「30年間暮らしたときに、一番コストパフォーマンスが良く、快適に過ごせる性能はどこか」
という視点で検討しています。
さまざまな組み合わせを検証した結果、「この性能なら自信を持っておすすめできる」という基準を標準仕様にしています。
おぐみゆ:
お客様に選択を丸投げするのではなく、プロとして責任を持っておすすめしているということなんですね。
りょうた:
そういうことです。
「選択肢が多いこと」よりも、「安心して選んでいただけること」のほうが大切だと考えています。
断熱性能へのこだわり
・標準仕様はHEAT20 G2グレード
・長年の経験とシミュレーションをもとに性能を決定
・快適性とコストパフォーマンスのバランスを重視
・お客様が迷わず選べるよう、わかりやすい仕様をご提案
GX志向型住宅にも標準仕様で対応
おぐみゆ:
最近はGX志向型住宅という言葉もよく聞きますよね。
りょうた:
そうですね。
補助金制度の影響もあって、GX志向型住宅はとても注目されています。
今回の制度では高い住宅性能が求められたため、多くの工務店さんが対応に苦労されたと思います。
標準仕様で基準をクリアできる理由
りょうた:
小栗材木店では、GX志向型住宅を目指して標準仕様を決めたわけではありません。
もともと快適性や省エネ性能を重視して家づくりをしてきた結果、標準仕様のまま基準を満たせる性能になっていました。
私たちが目指しているのは、補助金を取ることではなく、お客様が長く快適に暮らせる住まいです。
その考え方が、結果として現在の高い住宅性能につながっています。
GX志向型住宅への考え方
・補助金のためではなく、快適な住まいを目指した結果の性能
・標準仕様で高い断熱性能を確保
・長く安心して暮らせる家づくりを第一に考えている
水回り設備は「標準的なグレード」を採用している理由
あんな:
標準仕様の中には、水回り設備も含まれていますよね。
どんなものが標準なんですか?
りょうた:
水回りについては、実はそこまで強いこだわりを持っている部分ではありません。
標準仕様としては、LIXILで統一しています。
キッチンは「ノクト」、お風呂は「リデア」、トイレはタンクレストイレの「サティス」にしています。
どれも一般的な中級グレードの設備で、普段の暮らしには十分な性能を備えています。
水回りは、お客様のこだわりを大切にしたい
あんな:
もっと高級な設備を標準にするという考え方もあると思うのですが、そのあたりはどう考えていますか?
りょうた:
もちろん、より上位グレードの設備を採用することもできます。
ただ、水回り設備は、お客様によってこだわるポイントが本当に違うんです。
例えば、
- キッチンにはこだわりたい
- お風呂をグレードアップしたい
- 洗面台を造作にしたい
というように、ご要望はさまざまです。
そのため、最初から高級グレードを標準にして建築費を上げるのではなく、暮らしに十分な仕様を標準とし、必要に応じてアップグレードできるようにしています。
水回り設備の考え方
・標準仕様はLIXILで統一
・暮らしやすさを考えた中級グレードを採用
・設備はお客様ごとのこだわりに合わせて変更可能
・必要な部分に予算をかけやすい仕様にしている
LIXILを標準採用している理由
あんな:
水回り設備は、どうしてLIXILで統一しているんですか?
りょうた:
これには理由があります。
小栗材木店では、ほとんどのお客様が太陽光発電を採用されています。
その中でも、「0円太陽光」と呼ばれるサービスを利用される方が多いのですが、その条件の一つとして、LIXILの商品を採用する必要があるんです。
だから標準仕様ではLIXILを採用しています。
設備メーカーは自由に変更できます
りょうた:
もちろん、太陽光発電を自己負担で設置される場合などは、設備メーカーを自由に選んでいただけます。
つまり、LIXILを標準採用しているのは、「LIXILしか選べない」という意味ではありません。
おぐみゆ:
性能やデザインへの強いこだわりというより、家づくり全体を考えた結果なんですね。
りょうた:
そうですね。
設備そのものよりも、私たちは住宅性能や住み心地のほうに、よりこだわりを持っています。
だから設備は、お客様の好みに合わせて柔軟に選んでいただければいいと考えています。
LIXILを標準採用している理由
・0円太陽光の条件に対応しやすい
・お客様のメリットを考えた選択
・メーカーの変更も可能
・設備以上に、住宅性能を大切にしている考え方がある
外壁は「見た目」と「性能」を両立できる仕様を標準に
おぐみゆ:
あと、大きな特徴として外壁がありますよね。
ジョリパットのお家がすごく多い印象があります。
りょうた:
そうですね。
これは私たちがかなりおすすめしている仕様なので、採用されるお施主様が多いですね。
その理由は、外張り断熱と組み合わせた塗り壁工法だからです。
ジョリパットをおすすめするのは「デザイン」だけではない
あんな:
塗り壁がおしゃれだから人気なのかなと思っていました。
りょうた:
もちろんデザイン性もあります。
でも、それだけではありません。
この工法は、
- 断熱性能を高められる
- 高耐久な外壁になる
- ジョリパットならではの質感を楽しめる
という、性能とデザインを両立できるのが大きな魅力なんです。
だから私たちは、標準仕様として自信を持っておすすめしています。
ジョリパット外壁をおすすめする理由
・高い断熱性能と組み合わせられる
・耐久性にも優れている
・塗り壁ならではの美しい質感を楽しめる
・デザイン性と性能を両立できる
同じジョリパットでも施工方法が違う
おぐみゆ:
でも、ジョリパットの外壁って、他のお家でもよく見かけますよね。
小栗材木店の外壁とは何が違うんですか?
りょうた:
実は、ジョリパットといっても施工方法はいくつかあります。
一般的には、サイディングの上からジョリパットを施工する方法が多いのですが、小栗材木店では外張り断熱の上に塗り壁を仕上げる工法を採用しています。
そのため、見た目は似ていても、断熱性能には大きな違いがあります。
性能を高めながらコストも抑えられる
りょうた:
さらに、この工法は性能を高められるだけではありません。
断熱性能を向上させながら、コストとのバランスも取りやすいというメリットがあります。
小栗材木店では、
「どうすれば、お客様により高性能な家を、できるだけコストを抑えてご提供できるか」
ということを常に考えています。
だからこそ、外壁一つを選ぶときも、
- 性能
- 耐久性
- デザイン
- コストパフォーマンス
これらを総合的に比較したうえで、現在の標準仕様を採用しています。
小栗材木店の外壁へのこだわり
・外張り断熱と塗り壁を組み合わせた工法
・断熱性能・耐久性・デザインをバランス良く実現
・長く快適に暮らせる住まいを目指した仕様
・性能だけでなく、コストパフォーマンスも重視
標準仕様は「おすすめ」ではなく「小栗材木店の答え」
おぐみゆ:
今日お話を聞いていると、「標準仕様」というより、「りょうたセレクト」という感じですね(笑)。
りょうた:
本当にそうなんです(笑)。
標準仕様という名前ではありますが、私たちが長年家づくりをしてきた中で、
「これがお客様にとって一番いい」
と考えたものを、一つひとつ積み重ねてできた仕様なんです。
もちろん、お施主様それぞれに好みやこだわりがありますので、そこからアレンジしていただくこともできます。
でも、ベースとなる標準仕様には、小栗材木店が大切にしている家づくりへの想いが詰まっています。
「標準仕様だから選ぶ」のではなく、
「なぜこの仕様を標準にしているのか」
その理由を知っていただくことで、小栗材木店の家づくりの考え方も、より身近に感じていただけたらうれしいです。
家づくりの考え方は、標準仕様を見るとよく分かります
今回は、小栗材木店の標準仕様についてご紹介しました。
「標準仕様」と聞くと、「あらかじめ決められた仕様」というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
しかし、小栗材木店の標準仕様は、単に仕様を決めているわけではありません。
長年の家づくりで培った経験や、お施主様からいただいたご意見、住宅性能やコストパフォーマンスまで総合的に考えたうえで、「本当におすすめできるもの」を標準仕様としてご提案しています。
無垢のオークフローリングやヒノキの天井、珪藻土の塗り壁、高気密・高断熱仕様、そして外張り断熱と塗り壁を組み合わせた外壁工法など、一つひとつに採用した理由があります。
また、水回り設備についても、あえて標準的なグレードを採用することで、お施主様がこだわりたい部分に予算をかけられるよう配慮されています。
つまり、小栗材木店の標準仕様は「決められた仕様」ではなく、家づくりをより分かりやすく、より良いものにするためのベースです。
そこからご家族のライフスタイルやご要望に合わせてアレンジしながら、世界に一つだけの住まいをつくり上げていくことができます。
注文住宅をご検討中の方は、ぜひ「標準仕様の内容」だけでなく、「なぜその仕様を標準にしているのか」という考え方にも注目してみてください。
工務店ごとの家づくりへの想いや価値観を知ることで、ご自身に合ったパートナー選びにもつながるはずです。
小栗材木店の標準仕様に込めた想いを知って、理想の家づくりを
注文住宅は、一生に一度とも言われる大きな買い物です。
だからこそ、「何が標準仕様なのか」だけではなく、「なぜその仕様を選んでいるのか」を知ることが、工務店選びではとても大切になります。
小栗材木店では、お施主様が安心して家づくりを進められるよう、本当におすすめしたい素材や性能を標準仕様としてご提案しています。
「標準仕様についてもっと詳しく知りたい」「自分たちに合った家づくりについて相談してみたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
完成見学会や家づくり相談会も随時開催していますので、実際の住まいをご覧いただきながら、小栗材木店の標準仕様や家づくりへのこだわりを体感していただければ幸いです。


