【徹底解説】プロが教えるエアコンの賢い選び方と使い方

エアコン選びで後悔しないために知っておきたいこと

「エアコンは部屋の広さに合わせて選べばいい」と思っていませんか?

実は、エアコンのカタログには性能を比較するための重要な情報がたくさん掲載されています。しかし、「○畳用」という表示だけを見て選んでしまい、本来の性能を十分に活かせていないケースも少なくありません。

また、高気密・高断熱住宅では、昔の住宅とはエアコンの選び方も変わってきます。

今回の動画では、

  • エアコンカタログの読み方
  • 高気密・高断熱住宅に適したエアコン選び
  • 除湿機能の違い
  • エアコン内部のカビ対策

の4つのテーマについて、解説しています。注文住宅をご検討中の方はもちろん、これからエアコンを買い替えようと考えている方にも参考になる内容です。ぜひ動画とあわせてご覧ください。


エアコン選びは「○畳用」だけでは決められない

おぐみゆ:

エアコンを買うときって、「6畳の部屋だから6畳用」「14畳のリビングだから14畳用」という選び方をしている人が多いですよね。

りょうた:

そうですね。

でも実は、エアコンのカタログには性能を比較するための大切な情報がたくさん載っています。

「○畳用」という表示だけで選んでしまうのは、少しもったいないんです。

今回は、エアコン選びで知っておきたいカタログの見方からご紹介していきます。

カタログには性能を比較するヒントがたくさん

エアコンは「○畳用」という表示だけでなく、能力や消費電力、省エネ性能などを比較することで、自分の住まいに合った機種を選びやすくなります。


「○畳用」は定格能力で決められている

おぐみゆ:

そもそも「6畳用」「10畳用」って、どうやって決まっているんですか?

りょうた:

実は、「冷房能力」の定格能力という数値で決まっています。

例えば、6畳用のエアコンなら、定格冷房能力は2.2kWです。

ただし、エアコンは常に2.2kWで運転しているわけではありません。

カタログを見ると、「0.6~3.4kW」のように、最小能力から最大能力まで幅があります。

つまり、6畳用でも必要に応じて出力を細かく調整しながら運転しているということです。

おぐみゆ:

「6畳用」という名前だけを見ると、ずっとその能力で動いていると思っていました。

りょうた:

そう思われる方は多いですね。

実際には、その範囲の中で必要な能力を自動で調整しながら運転しています。

ですから、「○畳用」という表示だけでは、そのエアコンの性能を判断することはできません。


「○畳用」は目安のひとつ

エアコンは一定の能力で運転するのではなく、室温や負荷に合わせて能力を調整しています。カタログを見る際は、定格能力だけでなく、最小能力・最大能力も確認すると機種ごとの違いが分かりやすくなります。


最大能力を見ると、意外なことが分かる

りょうた:

実は、カタログを見るともう一つ面白いことがあります。

それが最大能力です。

例えば6畳用と8畳用では、最大能力がほとんど同じ機種もあります。

さらに、10畳用から14畳用(100V)も同じような最大能力になっているケースが多く、14畳用(200V)以上になると、また別のグループになるんです。

おぐみゆ:

「畳数が違えば、全部別のエアコン」だと思っていました。

りょうた:

実際には、同じシリーズで本体構造を共通化し、能力を制御してラインナップを展開している機種もあります。

だから、カタログを見比べると、機種ごとの違いが見えてきます。

カタログを比較すると選びやすくなる

エアコンは畳数だけで判断するのではなく、最大能力なども比較することで、それぞれの機種の違いが分かります。購入前にカタログを見比べてみると、自分の住まいに合ったエアコンを選びやすくなります。


高気密・高断熱住宅なら「○畳用」の考え方が変わる

おぐみゆ:

じゃあ、「リビングが20畳だから20畳用を選ぶ」という考え方じゃなくてもいいんですか?

りょうた:

実は、その「○畳用」という基準自体が、かなり昔につくられたものなんです。

現在より住宅性能が低かった時代を前提として作られた目安です。

おぐみゆ:

昔から変わっていないんですね。

りょうた:

そうなんです。

今の住宅は、断熱性能や気密性能が大きく向上しています。

特に高気密・高断熱住宅では、昔の住宅ほど大きな能力は必要ありません。

そのため、「○畳用」という表示どおりに選ぶと、能力が余ってしまうケースもあるんです。


住宅性能によって必要な能力は変わる

「○畳用」という表示はあくまで目安です。住宅の断熱性能や気密性能によって必要な能力は異なるため、高性能住宅では一回り小さい能力でも十分に冷暖房できる場合があります。


コストパフォーマンスを考えるなら6畳用・14畳用がおすすめ

おぐみゆ:

じゃあ、どの機種を選ぶのがおすすめなんですか?

りょうた:

同じシリーズの中で見ると、6畳用・10畳用・14畳用が価格と性能のバランスが良いことが多いですね。

特に発売から少し経ったモデルでは、本体価格の差が小さくなることもあります。

ただし、家電量販店では「部屋の広さ」を伝えると、その畳数以上の機種を勧められることが多いです。

おぐみゆ:

そうなんですね。

りょうた:

ですから、「20畳の部屋につけたい」と伝えるのではなく、「6畳用のエアコンが欲しい」「14畳用を購入したい」と、欲しい機種を指定するという考え方もあります。

もちろん、お住まいの断熱性能や間取りに合わせて選ぶことが大切なので、不安な場合は工務店や設備に詳しい担当者へ相談すると安心です。


性能だけでなく住まいに合わせて選ぶ

エアコンは、部屋の広さだけでなく住宅性能も踏まえて選ぶことが大切です。高気密・高断熱住宅では一般的な目安より小さい能力で十分な場合もあるため、住まいに合った提案を受けることをおすすめします。


APFとは?エアコンの省エネ性能を表す指標

おぐみゆ:

カタログを見ると、「APF」という項目がありますよね。

これは何を表しているんですか?

りょうた:

APFは通年エネルギー消費効率のことです。

簡単に言うと、「1年間を通して、どれだけ効率よく冷暖房できるか」を示す数値ですね。

数字が大きいほど、省エネ性能が高いエアコンということになります。

おぐみゆ:

じゃあ、APFが高い機種を選べば電気代も安くなりやすいんですね。

りょうた:

そうですね。

もちろん使い方や住まいの環境にも左右されますが、同じシリーズで比較するなら、APFは一つの目安になります。


APFは省エネ性能を比較する目安

APFは、エアコンの冷暖房効率を表す指標です。数値が高いほど少ない電力で運転できるため、購入時には畳数だけでなくAPFも比較してみましょう。


消費電力だけでエアコンを選ばない方がいい理由

おぐみゆ:

「消費電力が小さい方が電気代も安い」と思っていたんですが、それだけでは判断できないんですか?

りょうた:

そうなんです。

カタログには消費電力も載っていますが、その数値だけを見て比較するのはおすすめできません。

例えば、能力が大きいエアコンは当然消費電力も大きくなります。

でも、その分短時間で設定温度まで到達して、効率よく運転できることもあります。

逆に、能力が不足しているエアコンは、長時間フル運転になってしまい、結果的に電気を多く使ってしまうこともあります。

おぐみゆ:

消費電力だけでは、実際の電気代までは分からないということですね。

りょうた:

その通りです。

だからこそ、APFのような年間を通した効率も合わせて確認することが大切なんです。


消費電力は単独で比較しない

消費電力は、その瞬間にどれだけ電気を使うかを示す数値です。実際の省エネ性能を判断するには、能力やAPFなども含めて総合的に比較することが大切です。


弱冷房除湿と再熱除湿の違いとは?

おぐみゆ:

カタログを見ると、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」がありますよね。

この違いがよく分からないんですが……。

りょうた:

一番大きな違いは、部屋の温度をどれだけ下げるかですね。

「弱冷房除湿」は、弱い冷房運転をしながら湿気を取り除く方式です。

そのため、除湿をすると部屋の温度も少し下がります。

一方で、「再熱除湿」は、一度空気を冷やして湿気を取り除いたあと、もう一度温めてから室内へ戻します。

そのため、室温を大きく下げずに除湿できるのが特徴です。

おぐみゆ:

梅雨の時期みたいに、「湿気だけ取りたい」というときには便利そうですね。

りょうた:

そうですね。

特に「部屋が寒くなるのは避けたい」という方には、再熱除湿が使いやすいと思います。


除湿方式によって快適さが変わる

弱冷房除湿は室温を下げながら湿気を取り除き、再熱除湿は室温をあまり下げずに除湿できます。梅雨時期など、快適性を重視したい方は除湿方式も確認しておきましょう。


再熱除湿は電気代も理解して選ぶことが大切

おぐみゆ:

じゃあ、再熱除湿の方が良さそうですね。

りょうた:

快適性という面ではメリットがありますが、その分、一度冷やした空気を温め直すので、弱冷房除湿よりも消費電力は大きくなります。

「部屋を冷やしたくない」という状況ではとても便利ですが、電気代とのバランスも考えながら使うことが大切です。

おぐみゆ:

それぞれにメリット・デメリットがあるんですね。

りょうた:

そうです。

どちらが優れているというよりも、暮らし方や使う季節に合わせて選ぶことが重要ですね。


快適性と省エネ性のバランスを考えよう

再熱除湿は室温を保ちながら除湿できる一方、消費電力は大きくなる傾向があります。それぞれの特徴を理解し、自分の暮らし方に合った機能を選びましょう。


エアコン内部のカビ対策も忘れてはいけない

おぐみゆ:

夏が終わると、エアコンの中にカビが生えてしまうことがありますよね。

りょうた:

ありますね。

冷房や除湿を使うと、エアコンの内部には結露した水分が残ります。

そのまま電源を切ると、湿った状態が続いてしまい、カビが発生しやすくなります。

おぐみゆ:

どうすれば防げるんですか?

りょうた:

最近のエアコンには、運転終了後に内部を乾燥させる内部クリーン機能を搭載した機種が増えています。

この機能を活用することで、内部の湿気を減らし、カビの発生を抑えやすくなります。

また、フィルターのお手入れを定期的に行うことも大切ですね。

カビ対策には日頃のお手入れも重要

エアコン内部のカビを防ぐには、内部クリーン機能を活用するだけでなく、フィルターの清掃など日頃のメンテナンスも欠かせません。快適で清潔な空気を保つためにも、定期的なお手入れを心掛けましょう。


エアコン内部を清潔に保つ「内部クリーン機能」とは?

おぐみゆ:

最近のエアコンには、「内部クリーン機能」が付いているものが多いですよね。

これはどんな機能なんですか?

りょうた:

冷房や除湿を使うと、エアコンの内部には結露した水分が残ります。

そのまま電源を切ってしまうと、その水分が原因でカビが発生しやすくなってしまいます。

そこで活躍するのが「内部クリーン機能」です。

運転終了後にエアコン内部を乾燥させることで、湿気を減らし、カビの発生を抑える効果が期待できます。

おぐみゆ:

冷房を止めたあとに動いているのは、そのためだったんですね。

りょうた:

そうです。

「まだ動いている」と思って途中でコンセントを抜いたり電源を切ったりせず、最後まで運転させることが大切ですね。


内部クリーン機能は最後まで動かそう

内部クリーン機能は、エアコン内部を乾燥させてカビの発生を抑えるための機能です。途中で停止させず、運転が終わるまで待つことで効果を発揮しやすくなります。


フィルター掃除もエアコンを長持ちさせるポイント

おぐみゆ:

内部クリーン機能があれば、お手入れはしなくても大丈夫なんでしょうか?

りょうた:

いえ、それだけでは十分ではありません。

フィルターにホコリが溜まると風量が落ちてしまい、エアコン本来の性能を発揮できなくなります。

電気代が余計にかかる原因にもなるので、定期的に掃除をすることが大切です。

おぐみゆ:

内部クリーン機能と普段のお手入れ、どちらも大切なんですね。

りょうた:

そうですね。

機能に頼るだけではなく、日頃のお手入れを組み合わせることで、エアコンをより快適に、長く使うことができます。


日頃のお手入れが快適さにつながる

内部クリーン機能だけでなく、フィルターの定期的な掃除も大切です。エアコンの性能を維持し、電気代の節約や長寿命化にもつながります。


カビ対策を考えるなら機能の違いも確認

おぐみゆ:

エアコンによって、カビ対策の機能にも違いがあるんですか?

りょうた:

そうですね。

カビ対策を重視するなら、内部を清潔に保ちやすい機能や構造が採用されている機種を選ぶのがおすすめです。

まず富士通ゼネラルには、「加熱除菌」という機能があります。

熱交換器を約55℃まで温めることで、カビ菌を減らす仕組みになっていて、週に1回程度運転すると効果が期待できます。

一方、エアレストや三菱電機 FZシリーズは、そもそもカビが発生しにくい構造になっているのが特徴です。

熱交換器とファンの配置を工夫することで、湿気が残りやすい部分を減らし、カビの発生を抑えやすくしています。

特にエアレストは、高性能な空気清浄フィルターも搭載されているため、カビ菌が内部へ入りにくい点もメリットとして紹介されていました。冷房を使わない時期でも空気清浄機として運転できるため、エアコン内部を乾燥しやすい状態に保ちやすいことも特徴です。


カビ対策は機能だけでなく構造にも注目

カビ対策を重視する場合は、内部クリーン機能だけでなく、エアコン内部の構造にも注目しましょう。熱交換器やファンの配置を工夫した機種は、湿気が残りにくく、より清潔な状態を保ちやすくなります。


小栗材木店がおすすめするエアコンの選び方

おぐみゆ:

ここまでいろいろ教えていただきましたが、実際に選ぶときは何を重視すればいいですか?

りょうた:

まずは「○畳用」という表示だけで判断しないことですね。

住宅の断熱性能や気密性能によって必要な能力は変わりますし、APFや除湿機能、内部クリーン機能なども比較すると、自分に合った機種を選びやすくなります。

高気密・高断熱住宅の場合は、住まいに合った能力を選ぶことが快適性や省エネ性につながりますので、工務店や設備に詳しい担当者へ相談しながら決めるのがおすすめです。


エアコンは住まいに合わせて選ぶことが大切

畳数表示だけでなく、住宅性能や省エネ性能、除湿機能、お手入れのしやすさまで含めて比較することで、より快適で長く使えるエアコンを選ぶことができます。


エアコンは「畳数」だけで選ばないことが大切

今回の動画では、エアコン選びで知っておきたいポイントについて解説しました。

「○畳用」という表示はあくまで目安であり、住宅の断熱性能や気密性能によって適した能力は変わります。また、APFや除湿機能、内部クリーン機能なども比較することで、より快適で省エネなエアコンを選ぶことができます。

特に高気密・高断熱住宅では、住まいに合った能力のエアコンを選ぶことが、快適な室内環境と電気代の節約につながります。

エアコンを買い替える予定がある方や、新築住宅を計画中の方は、ぜひ今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身の住まいに合った一台を選んでみてください。


住まい全体を考えたご提案をしています

小栗材木店では、高気密・高断熱住宅の性能を最大限に活かせるよう、住まい全体の断熱・気密性能だけでなく、エアコンの能力や設置位置まで考慮した家づくりをご提案しています。

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