真冬のモデルハウスで床下エアコンの暖かさを検証
岐阜県恵那市周辺では、冬になると朝晩の冷え込みが厳しくなります。
今回の動画を撮影した前日も、小栗材木店の本社がある恵那市岩村町では、朝の気温がマイナス4〜5℃ほどまで下がっていました。
そんな真冬の時期に気になるのが、家の暖かさです。
小栗材木店のモデルハウスでは、床下から家全体を暖める「床下エアコン」を採用しています。
「床下エアコンってどんな仕組み?」
「本当にエアコン1台で家全体が暖かくなるの?」
「普通のエアコンや床暖房とは何が違う?」
今回の動画では、実際に床下エアコンを運転しながら、サーモカメラも使って暖まり方を検証。床下エアコンの仕組みや使い方、メリット、掃除・メンテナンスについても詳しく紹介しています。
また、晴れた日のモデルハウスでは、床下エアコンだけでなく、南面の窓から取り込む太陽の熱も室温に大きく影響していました。
高気密高断熱の家で、床下エアコンと日射をどのように活かしているのか。冬の暖かさを考えるうえで参考になる内容です。
動画では実際の室温やサーモカメラの映像も確認できますので、ぜひ記事とあわせてご覧ください。
床下エアコンで家全体を暖める仕組み
りょうた:
床下エアコンが設置されているサンルームに来ました。
昨日から床下エアコンをつけていたんですが、朝来たときの室温は22℃ちょっとでした。
今日はすごく晴れていて、今は27.5℃くらいあります。
おぐみゆ:
本当だ。ちょっと暑いですね。
りょうた:
真夏みたいな室温ですよね。
ただ、これだけ暖かくなったのは、床下エアコンの力というより、今日は太陽の光の影響が大きいです。
10時くらいにモデルハウスへ来て、南面のシャッターを開けて太陽の光を入れたんですが、1時間ちょっとでこの部屋の室温が5℃くらい上がりました。
室温が十分に上がったことで、撮影時には床下エアコンも停止していました。
りょうた:
小栗材木店が建てているような高性能住宅では、晴れていれば床下エアコンは補助的な役割で、お日様の力がメインになることもあります。
床下エアコンを3〜4時間くらい使っているお施主様が多いかなと思います。
朝方に使って、晴れていれば、その後は暖房なしでも過ごせるという感じですね。
高気密高断熱の家では、暖房設備だけで室温を上げるのではなく、冬の日射を取り入れることも暖かさにつながります。
そのため、床下エアコンの暖かさを考える際にも、建物の断熱・気密性能や窓の配置、日射取得などを含めて考えることがポイントです。
床下エアコンと日射を組み合わせた冬の暖かさ
床下エアコンだけに頼るのではなく、高気密高断熱の住宅に冬の日射を上手に取り入れることで、暖房の使用を抑えながら暖かく過ごせる場合があります。床下エアコンを検討するときは、暖房設備だけでなく、住宅性能や窓の設計もあわせて確認しておきたいポイントです。
床下に暖気を送り、各部屋へ分配
りょうた:
床下エアコンがどういうものかというと、これです。
単純に、エアコンが下についています。
おぐみゆ:
いまだに私は、なんだか納得できていないんですけど(笑)。
りょうた:
ここを外すと、穴が開いています。
この先は基礎の空間が全部つながっているので、ここから暖かい空気を入れて、各部屋へ分配してあげるという方式です。
本当にシンプルで、機械は基本的にエアコンだけです。
床下エアコンでは、エアコンから出た暖気を床下空間へ送り込み、床に設けたガラリなどから各室へ届けます。
複雑な暖房機器を各部屋に設置するのではなく、一般的なエアコンを利用して床下から暖める仕組みです。
エアコンの汚れを確認しやすく、掃除もしやすい
りょうた:
メンテナンスもエアコンの掃除なので、すごく楽です。
実際、ちょっと埃がたまっているのが見えますね。
おぐみゆ:
本当だ。
りょうた:
掃除機で吸って、戻せば終わりです。
各部屋にあるわけではないので、全部の部屋で掃除する必要もありません。
一般的な壁掛けエアコンでは、本体が高い位置に設置されているため、掃除の際に手が届きにくいことがあります。
りょうた:
高いところにあると、掃除するときに脚立に乗らなきゃいけないですよね。
それに、下から見ているだけだと汚れが見えにくいんです。
なんとなくきれいだと思っていて、大掃除のときに見たら「めちゃくちゃ汚れている」ということもあります。
床下エアコンは汚れが見えるので、こまめに掃除してもらいやすいというのもメリットですね。
シンプルな仕組みと掃除のしやすさ
床下エアコンは、一般的なエアコンを利用して床下へ暖気を送るシンプルな仕組みです。エアコン本体が低い位置にあるため、汚れの状態を確認しやすく、日常的な掃除をしやすいこともメリットの一つです。
床下エアコンの使い方と設定温度
床下エアコンには、一般的な壁掛けエアコンとは少し異なる使い方があります。
りょうた:
ここにセンサーがあります。
普通、エアコンのリモコンを使うときは上に向けますよね。
でも、ここは蓋を閉めてしまうとリモコンが効きません。
なので、蓋を開けてスイッチを押します。
一応、このモデルハウスではスマートフォンで操作できるデバイスもつけているので、外出先からでも操作できるようにしています。
室温より2〜3℃高めに設定
りょうた:
普段の設定ですが、例えば部屋の温度を22℃くらいにしたい場合は、2〜3℃高い温度に設定します。
23℃や24℃くらいですね。
おぐみゆ:
どうして高めにするんですか?
りょうた:
床下の空間を暖めてあげたいからです。
床が一番暖かい状態になって、部屋の温度はそれより少し下がるので、設定温度を高めにしています。
床下エアコンは、エアコンから出た暖気で床下空間を暖め、そこから各室へ熱を届けます。
そのため、一般的な壁掛けエアコンと同じ感覚で設定するのではなく、床下エアコンに合った設定方法を知っておくことも大切です。
床下エアコンに合った使い方の確認
床下エアコンは、一般的な壁掛けエアコンとは暖め方が異なるため、設定温度や操作方法にも違いがあります。採用する場合は、入居後に迷わないよう、住宅会社から具体的な使い方まで確認しておくと安心です。
サーモカメラで床下エアコンの暖まり方を確認
床下から出てくる暖気を、サーモカメラで確認しました。
りょうた:
ここにガラリがあって、ここから暖かい空気が出てきます。
今は部屋全体が暖かいので少し分かりにくいですが、本当はもっと真っ赤になります。
35〜38℃くらいの温度で暖かい空気が出てきます。
おぐみゆ:
すごい。結構出ていますね。
床下エアコンが設置されているサンルームだけでなく、そこから離れたリビングのガラリも確認します。
りょうた:
ここはサンルームから一番離れたリビングで、6〜7mくらい離れていると思います。
ここのガラリも見てみましょう。
おぐみゆ:
すごい、結構出ていますね。
これも、さっきのエアコンの風ということですか?
りょうた:
そうです。全部あのエアコンの風です。
暖かい空気は出ても、風を直接感じにくい
りょうた:
ただ、暖かい空気が出ていても、ここから離れるとほとんど風を感じません。
エアコン暖房が苦手な方が嫌だと感じることの一つが、エアコンの風を直接感じることだと思うんです。
おぐみゆ:
そうですね。
りょうた:
暖かい風が顔に当たると、顔がほてったり、乾燥したりしますよね。
床下エアコンも手をガラリに当てれば当然風は分かりますが、普通に座っているとほとんど風を感じません。
そこは大きなポイントだと思います。
おぐみゆ:
確かに、もう外が冬とは思えないです。
りょうた:
今日は床下エアコンの力というより、お日様の力でかなり暖かくなっています。
この辺りも25.5℃くらいあります。
高性能住宅で窓の設計をしっかりすると、昼間は本当に太陽の力だけで暖かくできることもあります。
床下エアコンによる暖房と、冬の日射を活かすパッシブ設計。
どちらか一方だけで考えるのではなく、住宅性能や窓の設計も含めて計画することで、暖房設備に頼りすぎない冬の暮らしにつながります。
風を直接感じにくい床下からの暖房
床下エアコンは、床下へ送った暖気を各室のガラリから届けるため、一般的な壁掛けエアコンのように暖かい風が直接体へ当たりにくいのが特徴です。エアコン暖房の風や顔まわりのほてりが気になる方にとって、暖房方法を比較する際のポイントの一つになります。
床下から暖めることで床もじんわり暖かく
おぐみゆ:
床も暖かいんですね。
りょうた:
床暖房ほど「あったかい」という感じではないですが、床下が暖かいので、床もほんのり暖かくなります。
床暖房の場合は、床そのものを暖めているので、もっとはっきり暖かさを感じると思います。
床下エアコンは床下の空気を暖めているので、床はじんわり暖かいという感じですね。
冬の住まいでは、室温だけでなく、足元の冷たさが体感温度にも影響します。
床下エアコンは床暖房のように床そのものを直接暖める設備ではありませんが、暖かい空気が床下を通ることで、床表面も冷たさを感じにくくなります。
足元の冷たさを抑える床下からの暖房
床下エアコンでは、床下空間が暖まることで床もじんわりと暖かくなります。床暖房とは暖め方や感じ方が異なりますが、冬に気になりやすい足元の冷たさを抑えながら過ごせることも特徴の一つです。
無垢フローリングを使えるのも床下エアコンのメリット
りょうた:
床暖房だと、基本的に無垢材は使いにくいんです。
無垢材は乾燥すると収縮するので、床暖房で熱を直接与えると、隙間が開いたりすることがあります。
おぐみゆ:
なるほど。
りょうた:
なので、床暖房対応のフローリングを使うことが多いと思います。
床下エアコンの場合は床暖房ほど床の温度が高くならないので、無垢材を使うことができます。
小栗材木店では、自然素材を使った家づくりの一つとして無垢フローリングを採用しています。
無垢材ならではの質感を取り入れながら、床下から家全体を暖められることも、床下エアコンを採用するメリットの一つです。
無垢フローリングと組み合わせられる床下エアコン
床下エアコンは床そのものを高温にして暖める方式ではないため、無垢フローリングと組み合わせることができます。無垢材の質感を取り入れたい方にとって、暖房方法を考える際の選択肢の一つになります。
床下エアコンのガラリは掃除できる?
おぐみゆ:
ガラリって、埃とかゴミが落ちたりしないんですか?
りょうた:
ガラリは開けられるようになっています。
なので、ゴミが落ちたら掃除機で吸ってもらえば大丈夫です。
床下から暖気を室内へ届けるためのガラリは、床面に設置されているため、生活しているうちに埃や小さなゴミが落ちることがあります。
小栗材木店では、ガラリを開けられるようにつくることで、内部を掃除できるようにしています。
日常的に掃除できる床下エアコンのガラリ
床に設置するガラリには埃や小さなゴミが落ちることがあります。床下エアコンを検討する際には、ガラリを開けて掃除できるかなど、入居後のお手入れ方法まで確認しておくこともポイントです。
開閉や風量調整ができるガラリ
りょうた:
モデルハウスでは既製品のガラリを使っていますが、最近は大工さんが手づくりしたものも使っています。
開閉できるタイプになっているんです。
おぐみゆ:
それはいいですね。
りょうた:
本来は基礎の中を換気したいので、使わないときも開けておいてもらった方がいいんですが、ゴミが落ちるのが気になる方も結構いらっしゃいます。
そういう場合には閉めることもできます。
あとは、風量の調整もできます。
「ここはちょっと暖かくなりすぎるな」という場所は少し閉めるなど、調整できるようになっています。
床下エアコンのガラリは、暖気の出口というだけでなく、場所によって暖まり方を調整する役割もあります。
また、ガラリの下にたまるゴミは、ノズルの長い掃除機などを使って掃除できます。モデルハウスで採用している既製品については、必要になった場合に買い替えることも可能です。
りょうた:
メンテナンスとしては、そんなに大変ではないかなと思います。
基本的に機械はエアコンだけなので、主にエアコンとガラリの掃除ですね。
床下エアコンのお手入れのしやすさ
床下エアコンは、基本的な機械がエアコンのため、主なお手入れはエアコン本体やガラリの掃除です。暖房設備を選ぶ際には、日々の快適性だけでなく、長く使い続けるための掃除やメンテナンスのしやすさも確認しておきたいポイントです。
曇りの日は床下エアコンの暖かさがより分かりやすい
撮影当日は日差しが強く、室内全体が太陽の熱によって暖まっていたため、サーモカメラを見ても床下エアコンによる暖まり方が分かりにくい状態でした。
一方、曇りの日は太陽からの日射取得が少ないため、床下エアコンによって床下から暖まっていく様子がより分かりやすくなります。
りょうた:
この日は曇っていて、お日様の力がなかったんですね。
そうすると床が暖かくなっているのが分かります。
逆に、やっぱり窓は熱的に弱い部分なので、窓のところは青くなっていて、少し冷えていることも分かります。
おぐみゆ:
晴れている今日とは全然違いますね。
りょうた:
雨の日や曇りの日が続くと、床下エアコンによる「床が暖かい」という感覚も、より分かってもらえると思います。
今日は晴れすぎてしまって、床下エアコンを体感するという意味では、ちょっと向いていない日でしたね。
天候に合わせて活かす日射と床下エアコン
晴れた日は冬の日射を取り入れ、太陽の熱を暖房として活用できます。一方、曇りや雨で十分な日射を得られない日には、床下エアコンが室内の暖かさを補います。暖房設備だけでなく、住宅性能や日射取得まで含めて計画することが、快適で省エネな住まいにつながります。
床下エアコンと冬の日射をモデルハウスで体感
りょうた:
実際に床下エアコンを体感してみたい方は、モデルハウスへ来ていただければと思います。
晴れている日でも、シャッターを閉めておけば床下エアコンだけの暖かさを体験してもらえます。
そのあとにシャッターを開けると、見学していただく1時間くらいの間でも、ぐっと室温が上がります。
おぐみゆ:
そうすると、両方の暖かさが分かりますね。
りょうた:
「お日様の力ってこんなにすごいんだ」とか、「床下エアコンってこんなに快適なんだ」というところを、両方体験してもらえると思います。
住宅の暖かさは、室温の数字だけで判断できるものではありません。
りょうた:
冬場の暖かさって、室温だけじゃないんですよね。
床も暖かい、壁も暖かいとなると、家に入った瞬間に「ほわっ」と暖かい感じがします。
外よりはるかに心地いいですし、モデルハウスに来たときもテンションが上がりますね。
高気密高断熱の住宅性能、日射を取り入れる設計、そして家全体を考えた空調計画。
それぞれを組み合わせることで生まれる暖かさは、性能値や室温だけでは分かりにくい部分もあります。
りょうた:
いろいろな会社を見てから来られるお客様もたくさんいらっしゃいますが、「やっぱり違うな」と言っていただけることがあります。
数字もしっかり考えて家づくりをしていますが、それだけではなくて、ぜひ実際の体感もしていただきたいですね。
住宅性能は数値と体感の両方で確認
高性能住宅を検討するときには、断熱性能や気密性能などの数値だけでなく、実際に家へ入ったときの暖かさも確認しておきたいポイントです。室温だけでなく、床や壁の表面温度、足元の暖かさ、エアコンの風の感じ方なども体感することで、自分たちにとって快適な住まいかどうかを判断しやすくなります。
床下エアコンとパッシブ設計でつくる冬の快適な住まい
今回の動画では、真冬のモデルハウスで床下エアコンを実際に運転し、家の暖まり方を検証しました。
床下エアコンは、一般的なエアコンを利用して床下へ暖気を送り、各部屋のガラリから家全体へ暖かさを届ける仕組みです。
暖かい風が直接体に当たりにくく、床もじんわりと暖まりやすいことに加え、無垢フローリングと組み合わせられることや、エアコン本体・ガラリのお手入れがしやすいことも、床下エアコンの特徴です。
一方、撮影当日に室温が27℃を超えるほど暖かくなった大きな理由は、床下エアコンだけではなく、南面の窓から取り込んだ冬の日射でした。
高性能住宅の冬の快適性を考える際には、暖房設備だけを見るのではなく、高気密高断熱の住宅性能や日射を活かすパッシブ設計、空調計画まで含めて確認することが大切です。
そして、数値や設備の説明だけでは分かりにくい「暖かさ」は、実際の建物で体感してみることも工務店選びの参考になります。
岐阜県恵那市周辺で床下エアコンの暖かさを体感したい方へ
小栗材木店のモデルハウスでは、床下エアコンを使った冬の室内環境を実際に体感していただけます。
「小さなエアコン1台で本当に家全体が暖かくなるの?」
「床下エアコンの風はどんな感じ?」
「床はどれくらい暖かくなる?」
「高気密高断熱の家は、普通の家と体感がどう違う?」
といった疑問がある方は、実際のモデルハウスで確かめてみるのもおすすめです。
恵那市を中心とした東濃エリアで注文住宅や高気密高断熱の家をご検討の方は、モデルハウス見学をご利用ください。
床下エアコンの暖かさはもちろん、冬の日射を取り入れたときの室温の変化なども、実際の住まいの中で確認していただけます。
モデルハウスは随時予約を受け付けています。見学をご希望の方は、小栗材木店までお問い合わせください。


