29.5坪・2LDKでも収納たっぷり。暮らしやすさを考えた平屋をルームツアー
平屋を検討している方の中には、「30坪前後でも収納を十分に確保できる?」「家事がしやすい間取りにできる?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、延床面積29.5坪・2LDKの平屋のお住まいです。
若いご夫婦が暮らす住まいで、子ども部屋は1部屋。コンパクトにまとめながらも、家事室や収納をしっかり確保し、毎日の暮らしやすさを考えた間取りになっています。
外観・インテリアともにグレーを基調としており、これまでの小栗材木店の施工事例とは少し違った、スタイリッシュな雰囲気も見どころです。
動画では、間取りや設備だけでなく、それぞれを採用した理由や暮らしやすくするための工夫についても詳しくご紹介しています。
30坪程度の平屋を検討している方や、収納・家事動線にこだわった注文住宅を建てたい方は、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
グレーを基調に仕上げたスタイリッシュな平屋の外観
りょうた:
今回は外観も少し雰囲気を変えて、グレーを基調に仕上げています。
軒には杉板を使っていますが、破風・鼻隠しの部分も、いつもの木の色ではなくグレーを採用しました。
全体的に少しスタイリッシュで、引き締まった印象になるようにしています。
おぐみゆ:
確かに、いつもの雰囲気とはちょっと違いますね。
りょうた:
そうですね。
さらに、こちらの袖壁を斜めに設けることで、外観のデザイン性も高めています。
外だけでなく室内もかっこよく仕上がっているので、順番に見ていきたいと思います。
グレーで統一した外観デザイン
軒の杉板を活かしながら、破風・鼻隠しまでグレーでまとめることで、スタイリッシュで引き締まった印象に。袖壁の角度にも工夫を加え、平屋の外観にアクセントをつけています。
南面を活かすために考えた玄関の配置
りょうた:
では、中を見ていきたいと思います。
今回の敷地は南道路なんですが、玄関を南側には設けず、あえて少し奥まった位置に配置しています。
おぐみゆ:
南道路なのに、南玄関ではないんですね。
りょうた:
そうなんです。
今回の土地は間口が少し狭いため、玄関を南側に持ってくるのではなく、できるだけ南側を窓に使って、太陽の熱を取り込めるようにしています。
そのため、今回は西玄関になっています。
注文住宅では、道路の向きだけで玄関の位置を決めるのではなく、敷地の形状や日当たり、窓の配置などを総合的に考えることが大切です。
今回のお住まいも、南側を採光・日射取得に活かすために玄関の位置を工夫しています。
敷地条件を活かす玄関配置
南道路だからといって、必ず南玄関にする必要はありません。敷地の間口や日当たりを考え、南面を窓に活用することで、太陽の光と熱を室内へ取り込みやすい計画にしています。
帰宅後の片付けがしやすい土間収納
おぐみゆ:
お邪魔します。……暖かい!
りょうた:
暖かいですよね。
玄関には今回も土間収納を設けています。
家に帰ってきたら、まずここでコートなどの上着を脱いで、そのまま掛けられるようにしています。
おぐみゆ:
帰ってきてすぐ上着を片付けられるんですね。
りょうた:
そうですね。
そのまま家族玄関から室内へ上がれるので、玄関をきれいに使いやすくなります。
上着もリビングまで持っていかなくて済むので、ソファーの上などに置きっぱなしになるのを防ぎやすいですね。
玄関をすっきり保つ帰宅動線
玄関の土間収納に上着を掛け、そのまま家族玄関から室内へ入れる動線を計画。帰宅後の片付けを玄関まわりで完結させることで、リビングへ物を持ち込みにくくしています。
22帖のLDKと勾配天井が生み出す開放感
おぐみゆ:
リビング、広いですね!
りょうた:
LDKは22帖あります。
平屋ということもあって、今回は勾配天井を採用して天井高を出しています。
おぐみゆ:
間接照明も素敵ですね。
りょうた:
お施主様がモデルハウスをご覧になったときに気に入ってくださった部分の一つです。
天井を少し折り上げて、その部分に間接照明を入れています。
照明の光を直接当てるのではなく、天井へ一度反射させることで、やわらかい明るさになるようにしています。
勾配天井は、平屋と相性の良い設計の一つです。
床面積を増やさなくても縦方向への広がりをつくれるため、22帖というLDKの広さに加えて、より開放的な印象を感じられる空間になっています。
平屋の開放感を高める勾配天井
勾配天井で高さを確保し、間接照明のやわらかな光を組み合わせることで、広がりと落ち着きを感じられるLDKに仕上げています。
大きな窓から冬の日射を取り込むパッシブ設計
おぐみゆ:
窓もすごく大きいですね。
りょうた:
そうですね。
一般的な掃き出し窓は幅が1.65mくらいですが、今回はその約1.5倍のサイズがあります。
これだけ大きな窓があるので、室内もかなり明るいですね。
おぐみゆ:
今、太陽の光もかなり入っていますね。
りょうた:
そうですね。
太陽の光がしっかり入っているので、室温は今22.5℃くらいあります。
真冬でも日射を取り込むことでこれくらい暖かくなっていて、エアコンも設置はしていますが、このくらい暖かくなると止まっている状態です。
南側の窓から冬の日射を取り込み、その熱を室内の暖かさに活かすことは、パッシブ設計の大切な考え方の一つです。
先ほどご紹介したように、このお住まいでは南面を窓として活用できるよう、玄関の配置から計画しています。
間取り・窓・日射をそれぞれ別に考えるのではなく、敷地全体を見ながら組み合わせていくことが、快適な住まいにつながります。
冬の日射を活かす設計の考え方
大きな南面の窓から太陽の光と熱を取り込むことで、冬の日中の暖かさを確保。高気密高断熱の家では、住宅性能とパッシブ設計を組み合わせることで、暖房だけに頼りすぎない室内環境を目指せます。
光を取り込みながら視線を遮る縦型ブラインド
おぐみゆ:
縦型のブラインドも付いていますね。
りょうた:
今回は白を選んでいるので、壁ともなじんですっきりした印象になっています。
道路や周囲からの視線はどうしても気になるので、「光は取り込みたいけれど、外からの目線は遮りたい」というときにも使いやすいですね。
おぐみゆ:
全部閉めなくてもいいんですね。
りょうた:
そうですね。
角度を調整しておけば、外からの視線を遮りながら、太陽の光は室内へ取り込めます。
採光とプライバシーの両立
縦型ブラインドの角度を調整することで、外からの視線を抑えながら自然光を取り込めます。大きな窓を設ける際は、採光だけでなくプライバシーへの配慮も重要なポイントです。
家族で使えるLDKのスタディコーナー
りょうた:
そして、今回もスタディコーナーを設けています。
おぐみゆ:
お子さんがお勉強する場所ですね。
りょうた:
もちろんお子様の勉強スペースとして使えますし、ご夫婦がパソコン作業をするスペースとして使っていただいてもいいと思います。
これくらいの幅があれば、2人並んで使うこともできますね。
リビングの一角にスタディコーナーを設けることで、個室とは違い、家族の気配を感じながら勉強や仕事ができます。
用途を「子どもの勉強机」だけに限定せず、パソコン作業やちょっとした書き物など、家族で共有できるスペースとして考えているのもポイントです。
家族で共有できるスタディスペース
リビングの一角にスタディコーナーを設けることで、お子様の勉強だけでなく、ご夫婦のパソコン作業などにも活用できます。家族の気配を感じながら、それぞれの作業ができる空間として使えるのが特徴です。
ホットプレートも使いやすいダイニングのコンセント
りょうた:
こちらにはコンセントも設けています。
ここでホットプレートを使えるように、お施主様が後からオプションで追加されたものです。
おぐみゆ:
コンセントの向きがそれぞれ違うのは、何か理由があるんですか?
りょうた:
こちらはアースが付いているものと、付いていないものの違いですね。
注文住宅では、コンセントの「数」だけでなく、「どこで何を使うのか」を具体的に考えておくことも大切です。
ホットプレートなどを使う場所があらかじめ決まっていれば、延長コードを使わずに済むよう計画できます。
暮らしを想定したコンセント計画
スタディコーナーやダイニングなど、実際に家電を使う場所をイメージしながらコンセントを配置することで、入居後の使いやすさにつながります。
クリナップ「ステディア」を採用した使いやすいキッチン
続いて、キッチンまわりを見ていきます。
今回採用したのは、クリナップの「ステディア」です。
おぐみゆ:
この手元にあるコンセント、さっきから何だろうと思っていました。
りょうた:
キッチンで使いやすいように設けられているコンセントですね。
水まわりで使うものなので、水はねによる漏電などにも配慮してつくられています。
こういう細かい部分まで考えられているのは、さすがだなと思います。
キッチンでは、ミキサーやハンドブレンダーなど、調理中に電源を使いたい場面もあります。
作業する場所の近くにコンセントがあることで、毎日の調理もしやすくなります。
汚れを排水口へ流しやすい「流レールシンク」
りょうた:
シンクもクリナップの良さが出ている部分ですね。
「流レールシンク」といって、シンクの中に傾斜が付いています。
水を流したときに、ゴミや汚れが排水口の方へスーッと流れていくようになっています。
おぐみゆ:
お手入れもしやすそうですね。
りょうた:
そうですね。
汚れが流れやすいので、きれいな状態を保ちやすいのが特徴です。
毎日使うキッチンのお手入れのしやすさ
キッチン設備はデザインや収納量だけでなく、日々のお手入れのしやすさも重要です。毎日使う場所だからこそ、汚れをためにくい工夫が家事負担の軽減につながります。
自動洗浄でお手入れしやすい「洗エールレンジフード」
おぐみゆ:
レンジフードもすごくスタイリッシュですね。
りょうた:
すっきりしていますよね。
今回は同時給排気タイプで、さらに「洗エールレンジフード」を採用しています。
レンジフードが汚れてくると、お手入れのタイミングをサインで知らせてくれます。
サインが出たら、40〜50℃程度のお湯を給湯トレイへ入れてセットし、スタートボタンを押します。
すると、内部のファンを自動で洗浄してくれます。
洗浄が終わると排水トレイに汚れた水がたまるので、その水を捨ててトレイを洗えばお手入れ完了です。
おぐみゆ:
年末にレンジフードを外して掃除するような作業がいらなくなるんですね。
りょうた:
そうですね。
定期的にサインが出たときに洗浄すればいいので、お手入れはかなり楽になります。
クリナップを採用される方には、おすすめしたい設備の一つですね。
キッチン掃除の負担を減らす設備選び
レンジフードは汚れやすく、掃除にも手間がかかる設備の一つ。自動洗浄機能を取り入れることで、定期的なお手入れの負担を減らしやすくなります。
買い物後の片付けがしやすい回遊動線
おぐみゆ:
キッチンの奥にも収納スペースがありますね。
りょうた:
はい。
今回はこちらに、パントリーのように使えるスペースを設けています。
子ども部屋を1部屋にした分、こちらに一部屋分のゆとりを持たせています。
おぐみゆ:
帰ってきてすぐここに入れるんですね。
りょうた:
そうなんです。
買い物から帰ってきたら、そのままここへ入って荷物を片付けて、すぐ冷蔵庫まで移動できます。
買ってきたものを持ったまま家の中を行ったり来たりしなくて済むので、片付け動線としてはかなり楽ですね。
おぐみゆ:
こっちからキッチンにも行けるんですか?
りょうた:
はい。
ぐるっと回れるようになっているので、行き止まりにならず、家の中を回遊できる動線になっています。
買い物後の片付けをラクにする動線
玄関から収納スペースへ入り、そのまま冷蔵庫やキッチンへ移動できる回遊動線を計画。買い物後の荷物を短い動線で片付けられるため、毎日の負担を減らしやすくなります。
奥様が身支度や収納に使えるこもりスペース
りょうた:
こちらは、奥様がちょっとお化粧をしたり、一人でこもったりできるスペースとしても使えるようにしています。
おぐみゆ:
すごくいいですね。
収納もたっぷりありますね。
りょうた:
そうですね。
洋服も掛けられるようになっているので、身支度をしたり、収納として使ったりと、いろいろな使い方ができます。
少し贅沢なスペースではありますが、暮らしの中でこういう場所があると便利ですね。
身支度と収納をまとめたスペース
収納だけでなく、お化粧や身支度などにも使える場所として計画することで、暮らし方に合わせた多目的なスペースになります。
将来は子ども部屋にも変更できる可変性
りょうた:
現在はお子様1人の予定で子ども部屋を1部屋にしていますが、もし将来2人目のお子様が生まれて、もう1部屋必要になった場合にも対応できるようにしています。
おぐみゆ:
このスペースを子ども部屋にできるんですか?
りょうた:
はい。
今回、この部分の壁は構造上必要な耐力壁にはしていません。
必要になったときには壁を取り払って、子ども部屋として使えるようにしています。
今の暮らしに合わせながら、将来ご家族の状況が変わったときにも使い方を変えられるよう計画しています。
将来の変化に対応できる間取り
現在の家族構成だけでなく、将来必要になる部屋数まで考えて間取りを計画。用途を変更しやすい空間をつくることで、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなります。
家の中心に配置した床下エアコン
おぐみゆ:
ここに床下エアコンがあるんですね。
りょうた:
はい。
今回は家の中心に近い位置へ床下エアコンを設置しています。
あまり目立たない場所ですが、家全体へ暖かさを届けやすい位置を考えて配置しました。
おぐみゆ:
置く場所によって効き方も変わるんですね。
りょうた:
そうですね。
床下へ空気を送るので、どこに配置するかによって暖かさの広がり方も変わります。
施工を重ねながら、床下エアコンの効かせ方も少しずつレベルアップしてきていると思います。
床下エアコンの配置計画
床下エアコンは設置するだけではなく、家全体へ暖かさを届けやすい位置を考えることも重要です。今回は住宅の中心付近へ配置し、床下全体へ効率よく空気を送れるよう計画しています。
モールテックスで仕上げた造作洗面
りょうた:
このまま動線を進むと、洗面スペースへつながります。
おぐみゆ:
洗面もかっこいいですね。
りょうた:
今回もモールテックスで仕上げています。
モデルハウスでは水栓をカウンターの上に置く形でしたが、今回はなるべくすっきり見せるため、下から立ち上がるように納めています。
カウンター面がフラットになるようにしたかったので、施工は少し苦労しました。
おぐみゆ:
かなりすっきり見えますね。
りょうた:
そうですね。
また、モデルハウスで使ってみて、石けんなどのシミが付きやすく、メンテナンスが少し難しいという点も分かりました。
そこで今回は、モールテックスの上からコーティングを施しています。
おぐみゆ:
コーティングすると変わるんですか?
りょうた:
少し艶は抑えられますが、お手入れの負担はかなり減ります。
モールテックスを採用される方には、メンテナンスを考えてコーティングもおすすめしたいですね。
おぐみゆ:
三面鏡もかなり大きいですね。
りょうた:
900mm幅のものを採用しています。
収納量もしっかり確保できるので、洗面まわりのものをまとめて入れられます。
デザインとお手入れを両立した造作洗面
モールテックスの質感を活かしながら、水栓の納まりや表面のコーティングにも工夫を加えています。見た目だけでなく、日々のメンテナンスまで考えた洗面計画です。
室内干しまで考えた洗面・脱衣室
おぐみゆ:
洗面と脱衣室は分けているんですね。
りょうた:
はい。
洗面と脱衣室を分けて、脱衣室では室内干しができるようにしています。
アイアンの物干しも設置しました。
おぐみゆ:
ここにも空調の風が来るんですね。
りょうた:
そうなんです。
小屋裏エアコンの風がここから出るようになっているので、室内干しをしても風を当てながら乾かせます。
日当たりが特別良い場所に脱衣室を配置しているわけではありませんが、暖かさと風を確保することで、室内でもしっかり乾かせるようにしています。
おぐみゆ:
それなら、ランドリースペースを必ず南側にしなくてもいいんですね。
りょうた:
そうですね。
風で乾かせるようにしておけば、脱衣室を南側へ持っていかなければならないという制約が少なくなります。
その分、土地や間取りに合わせて水まわりの配置を考えやすくなります。
おぐみゆ:
アイロンを掛ける場所もありますね。
りょうた:
はい。
アイロン掛けなどに使える作業台も設けています。
洗濯物を干すだけでなく、その後の家事までこの場所で進めやすいようにしています。
日当たりに頼りすぎない室内干し計画
小屋裏エアコンの風を利用して洗濯物を乾かせるため、ランドリースペースを南側に配置する必要性を抑えられます。室内干し・アイロン掛けまでをまとめて行える、家事のしやすい水まわり計画です。
お手入れのしやすさにも配慮した浴室
おぐみゆ:
お風呂もかっこいいですね。
りょうた:
基本的な構成は、モデルハウスとほとんど同じです。
こちらのカウンターも取り外せるようになっています。
おぐみゆ:
これ、取れるんですか?
りょうた:
はい。簡単に取り外せます。
カウンターまわりはどうしてもぬめりなどが気になりやすい場所ですが、取り外せるので、裏側までさっと洗えるようになっています。
基本的にはしっかり乾かしておけば、そこまでぬめりが出ることはないと思いますが、掃除がしやすいのはメリットですね。
掃除のしやすさを考えた浴室設備
浴室は毎日使う場所だからこそ、お手入れのしやすさも大切です。取り外せるカウンターなら、汚れが気になりやすい部分まで洗いやすく、きれいな状態を保ちやすくなります。
家の中の温度差を抑えた冬でも快適な浴室
おぐみゆ:
お風呂もめちゃくちゃ暖かいですね。
りょうた:
浴室の中にも入ってみてください。
おぐみゆ:
本当だ。ほわっと暖かい。
りょうた:
家の中で大きな温度差がないので、「お風呂だけ寒い」という感じがしにくいと思います。
浴室自体が暖かければ、お湯の温度も必要以上に上げなくて済みます。
寒い脱衣室で服を脱いで、熱いお湯へ一気に入るような大きな温度差は、身体への負担にもなりますからね。
おぐみゆ:
冬は洗い場に出るのにも勇気がいりますよね。
りょうた:
そうなんですよね。
でも、家の中がある程度一定の温度なら、お風呂へ入るときも、浴槽から出て身体を洗うときも「寒い」と感じにくくなります。
冬場のお風呂もかなり使いやすくなると思います。
家全体の温熱環境を整えるメリット
リビングだけでなく、脱衣室や浴室まで温度差を抑えることで、冬場のお風呂も快適に使いやすくなります。高気密高断熱の家では、部屋ごとの暖かさだけでなく、住まい全体の温熱環境を考えることも大切です。
水まわりから個室までつながる回遊動線
りょうた:
そして、ここからも動線が2つに分かれています。
先ほどの廊下側へ戻ることもできますし、そのままぐるっと回れるようになっています。
おぐみゆ:
こっちには何があるんですか?
りょうた:
こちらに子ども部屋と寝室があります。
行き止まりをつくらず、家の中をぐるぐる回れるような動線になっています。
今回のお住まいでは、玄関から収納・キッチンへつながる動線だけでなく、水まわりから個室側へも移動できるようになっています。
生活の中で何度も通る場所だからこそ、一方向からしか出入りできない間取りにせず、複数のルートをつくることで移動しやすい住まいになっています。
家の中を移動しやすい回遊動線
キッチンや収納、水まわり、個室をつなぎ、行き止まりの少ない動線を計画。日々の家事だけでなく、家族が家の中を移動しやすい間取りにもつながっています。
5.5帖でも広く感じられる子ども部屋
りょうた:
こちらがお子様の部屋です。
広さは5.5帖になります。
おぐみゆ:
クローゼットには扉を付けていないんですね。
りょうた:
はい。今回はオープンクローゼットにしています。
扉で仕切らないことで、少し広く見えるというメリットもあります。
全体としては、かなりシンプルな子ども部屋に仕上げています。
子ども部屋は、必ずしも大きな面積を確保する必要があるとは限りません。
今回のように収納のつくり方を工夫することで、5.5帖という限られた空間でも圧迫感を抑えることができます。
限られた広さを活かす子ども部屋
5.5帖の子ども部屋にはオープンクローゼットを採用。収納扉をなくすことで視線が奥まで抜け、シンプルですっきりとした空間に仕上げています。
3帖のオープンクローゼットを備えた寝室
りょうた:
続いて、こちらが寝室です。
おぐみゆ:
すごい。クローゼットも広いですね。
りょうた:
オープンクローゼットだけで3帖あります。
かなり収納できる広さですね。
寝室の収納をしっかり確保することで、衣類などをまとめて収納しやすくなっています。
扉を設けないオープンなつくりなので、収納スペースまで一体的に使えるのも特徴です。
ベッドから手が届くスマホ置き場とスイッチ
りょうた:
こちらは、お施主様から「つくってほしい」とご要望いただいたスペースです。
ベッドを置いたときに、ここへスマートフォンを置いて、そのまま充電できるようにしています。
おぐみゆ:
これは便利ですね。
りょうた:
さらに、寝室のダウンライトもここで消せるようにしています。
ベッドへ入ったあと、照明を消すためにわざわざ起きなくても、寝たまま操作できます。
おぐみゆ:
絶対楽ですね。
りょうた:
毎日のことなので、こういうちょっとした使いやすさも大切ですね。
遮光タイプのハニカムスクリーンで寝室を暗く
りょうた:
窓まわりには、ハニカムスクリーンを採用しています。
このあたりは冷えを感じやすい場所でもあるので、窓まわりの対策にもなります。
今回は中にアルミが入った遮光タイプを選んでいるので、閉めるとかなり暗くできます。
おぐみゆ:
本当に真っ暗になりますね。
りょうた:
寝室は「しっかり暗くして眠りたい」という方もいれば、少し明るさを残したい方もいます。
遮光タイプなど種類がありますので、そのあたりは好みに合わせて選んでいただけます。
眠るまでの過ごし方を考えた寝室計画
3帖のオープンクローゼットで収納量を確保しながら、スマートフォンの充電場所やベッドから操作できる照明スイッチも計画。窓には遮光タイプのハニカムスクリーンを採用し、就寝時の過ごしやすさまで考えています。
アーチと塗り壁がアクセントになる玄関まわり
りょうた:
これで一周して玄関へ戻ってきました。
最初にご紹介しなかったんですが、土間収納の向こう側にもこだわった部分があります。
おぐみゆ:
アーチになっていますね。かわいい!
りょうた:
お施主様から、こういったデザインを一つ取り入れたいというご希望があり、アーチ型に仕上げています。
こういった曲線をつくる場合、クロスで仕上げることもできますが、曲げて施工する部分なので、後から割れなどが生じることがあります。
そこで今回は、より自由な形に仕上げやすい塗り壁を採用しました。
おぐみゆ:
ここ、全部塗り壁だったんですね。
りょうた:
そうなんです。
さらに塗り壁の表情がきれいに見えるよう、スポットライトにも工夫しています。
光が広く拡散するタイプではなく、光を絞って壁面をしっかり照らせるタイプを選びました。
パントリーを隠して一枚の壁のように見せる建具
りょうた:
そして、この扉を閉めてみると、全体が一枚の壁のように見えます。
おぐみゆ:
本当だ!
パントリーの中はできれば見られたくないですもんね。
りょうた:
そうですよね。
閉めたときに建具だけが目立たないよう、壁と一体に見えるような仕上がりにしています。
素材と照明まで考えたデザインウォール
アーチ形状には塗り壁を採用し、スポットライトでその質感を引き立てています。さらにパントリーの建具を閉めたときには壁と一体に見えるよう計画し、収納を隠しながら玄関まわりのデザインを整えています。
グレーで統一した収納たっぷりのトイレ
りょうた:
最後はこちらのトイレです。
おぐみゆ:
ここもかわいいですね。
りょうた:
トイレは床・壁・天井までグレーで統一しています。
照明も少しデザイン性のあるものを選びました。
おぐみゆ:
収納もかなりありますね。
りょうた:
今回は収納量もしっかり確保したかったので、壁の中へ埋め込むタイプの収納を設けています。
これだけ収納があれば、掃除用品などを床へ置かなくても済みます。
棚の高さも変えられるので、収納するものに合わせて調整できます。
壁厚を利用して設置できるので、収納量を確保しながら、空間自体はすっきり見せられるのも特徴です。
空間をすっきり保つトイレ収納
床・壁・天井をグレーで統一しながら、壁厚を利用した埋め込み収納で収納力も確保。掃除用品などを床に置かずに済むため、見た目のすっきり感と使いやすさを両立できます。
こだわりを一つひとつ形にした29.5坪の平屋
りょうた:
今回はお施主様が本当にたくさん考えながら家づくりを進めてくださったので、随所にこだわりが詰まった住まいになったと思います。
おぐみゆ:
外観から室内まで、こだわりを感じるところがたくさんありましたね。
りょうた:
そうですね。
春頃から打ち合わせを重ねて、いろいろな部分を一緒に考えながら進めてきました。
お施主様が大切にしたいことをできるだけ汲み取りながら、楽しく打ち合わせをさせていただいた住まいです。
グレーを基調とした外観やインテリアも統一感のある仕上がりになりました。
これから家具やソファーなどが入ることで、さらにお施主様らしい住まいになっていくと思います。
暮らし方を反映した平屋の住まい
29.5坪・2LDKという間取りの中に、22帖のLDKや土間収納、回遊動線、室内干し、たっぷりの収納など、お施主様の暮らしに合わせた工夫を取り入れています。広さだけでなく、日々の使いやすさや将来の変化まで考えることが、満足度の高い注文住宅につながります。
平屋の家づくりを検討している方へ
「30坪前後の平屋でも収納をしっかり確保したい」
「買い物や洗濯の家事動線を使いやすくしたい」
「自分たちの暮らしに合った間取りを考えたい」
そのような方は、ぜひ小栗材木店へご相談ください。
小栗材木店では、間取りや住宅性能だけでなく、ご家族の暮らし方や日々の家事、収納したいもの、将来のライフスタイルまでお伺いしながら、一棟一棟の住まいをご提案しています。
また、完成見学会では、図面や写真だけでは分かりにくい室内の広がりや動線、冬の暖かさなども実際にご体感いただけます。
今回ご紹介した29.5坪・2LDKの平屋も、YouTubeのルームツアー動画で詳しくご覧いただけます。間取りや設備の使い方、空間全体の雰囲気まで確認できますので、これから平屋の注文住宅をご検討される方は、ぜひ記事とあわせて動画もご覧ください。
今後も小栗材木店では、完成した住まいを順次ご紹介していきます。


