家を長持ちさせるために必要なメンテナンスとは?後悔しない注文住宅の考え方
注文住宅は建てたら終わりではなく、住み始めてからのメンテナンスも大切です。
「外壁は何年ごとに塗り替えればいいの?」
「24時間換気は止めても大丈夫?」
「メンテナンス費用を抑える方法はある?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、小栗材木店のYouTubeでいただいた注文住宅のメンテナンスに関する質問に、りょうたがお答えします。
家を長く快適に保つためのポイントや、将来のメンテナンス費用を抑える考え方について分かりやすく解説しています。これから注文住宅を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
家を長持ちさせるために最低限やるべきメンテナンス
おぐみゆ:
家を長持ちさせるために、最低限やるべきメンテナンスは何ですか?
りょうた:
大きく分けると、「外壁」と「換気設備」の2つですね。
外壁は採用している素材ごとに推奨されるメンテナンス時期がありますので、それに合わせて適切にメンテナンスを行うことが大切です。
もう一つ大事なのが換気設備です。
小栗材木店で採用しているようなダクト式の第一種換気では、フィルターの掃除を定期的に行うことが欠かせません。
10年間掃除をしていない状態では、きれいな空気を取り入れるどころか、汚れた状態の空気を室内に送り込んでしまうことにもなります。
空気をきれいに保つためにも、フィルター掃除は必ず行っていただきたいですね。
おぐみゆ:
窓を開けて換気すればいいということではないんですね。
りょうた:
違います。
高気密高断熱住宅では、計画換気によって室内の空気をきれいに保つよう設計されています。
そのため、換気設備自体が汚れてしまっていては、本来の性能を十分に発揮できません。
意外と忘れがちな部分ですが、とても重要なメンテナンスです。
換気フィルターの掃除が快適な住まいを守る
高気密高断熱住宅では、24時間換気システムによって計画的に空気を入れ替えています。
フィルターが汚れていると換気性能が低下し、室内の空気環境にも影響します。
快適な住まいを維持するためにも、定期的なフィルター掃除を習慣にしましょう。
外壁や屋根は何年ごとにメンテナンスが必要?
おぐみゆ:
外壁や屋根は何年くらいで塗り替えが必要なんですか?
りょうた:
これは使う材料によって大きく変わります。
屋根でいうと、ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高く、30年程度メンテナンスが不要なケースもあります。
瓦屋根はさらに耐久性が高く、40〜50年ほど持つ場合もあります。
一方で、コロニアルなどの屋根材は15〜20年ほどで塗り替えが必要になり、その後は7〜8年ごとに塗装が必要になることもあります。
外壁も同じです。
一般的な窯業系サイディングでは、およそ10年ごとにシーリングの打ち替えや塗装が必要になるケースが多いですね。
小栗材木店で採用することが多いジョリパットの場合は、15〜20年程度を目安にメンテナンスを考えていただければよいと思います。
ただし、屋根の出(軒の深さ)や日当たりによって劣化スピードは変わります。
安価な材料は初期費用を抑えられる反面、将来的なメンテナンス費用が増える可能性があります。
最初に耐久性の高い材料を選ぶことも、長い目で見ると大切ですね。
初期費用だけでなく将来の維持費も考える
外壁や屋根は、建築時の価格だけでなく、将来必要になるメンテナンス費用まで含めて比較することが重要です。
耐久性の高い素材を選ぶことで、塗り替え回数を減らし、長期的な住まいのコストを抑えられる場合があります。
家づくりではメンテナンスのしやすさも重視しよう
おぐみゆ:
家を建てるときに、メンテナンスのしやすさも意識した方がいいですか?
りょうた:
むちゃくちゃ意識してください。
家を建てるときは100万円の追加費用でも頑張って出せる方が多いんですが、10年後に同じ100万円を急に用意するのは簡単ではありません。
例えば10年ごとに150万円の外壁メンテナンスが必要になると、負担はかなり大きいですよね。
だからこそ、最初に耐久性の高い外壁や屋根を選んでおけば、将来的なメンテナンス回数を減らせます。
結果的に、長い目で見ると費用を抑えられることも多いんです。
また、軒(のき)がある家は雨が外壁に当たりにくくなるため、耐久性の面でも有利です。
デザインだけでなく、住み始めてからの維持管理まで考えて家づくりをすることが大切ですね。
将来のメンテナンス費用を見据えた家づくり
注文住宅では、建築時の費用だけでなく、10年後・20年後に必要となるメンテナンス費用まで考えて素材や設計を選ぶことが重要です。
初期費用が多少高くなっても耐久性の高い材料を選ぶことで、将来的な出費を抑え、安心して長く暮らせる住まいにつながります。
室内でお金をかけるなら「床材」がおすすめ
おぐみゆ:
ちなみに、室内で「ここはお金をかけた方がいい」という場所はありますか?
りょうた:
僕は床ですね。
例えば、一般的なフローリングだと、長年使っているうちに表面が剥がれてきたり、傷みが目立ってきたりすることがあります。
うちの事務所でも使っている床材は、椅子を動かしたりすることで表面が傷んできていますね。
おぐみゆ:
やっぱり毎日使う場所ですもんね。
りょうた:
そうなんです。
できれば無垢材の床がおすすめですね。
もちろん傷は付きますが、「古くなった」という印象ではなく、年月とともに味わいが増していきます。
毎日触れる場所だからこそ、床にはしっかりお金をかけていただきたいと思います。
毎日触れる床は満足度に大きく影響する
床は家の中で最も長い時間触れる場所です。初期費用だけで選ぶのではなく、30年後・40年後も気持ちよく暮らせる素材を選ぶことで、住まいへの満足度は大きく変わります。
24時間換気は止めてもいい?
おぐみゆ:
24時間換気は止めちゃダメって本当ですか?
りょうた:
本当です。止めないでください。
まず法律上も、24時間換気を行うことが前提になっています。
それに、人が生活しているだけで室内の空気は汚れていきますから、常に換気を続けることが大切です。
特にダクト式の第一種換気は止めない方がいいですね。
止めてしまうとダクト内にホコリが溜まり、そのホコリがカビの原因になる可能性があります。
空気が流れ続けていることで、ダクト内も汚れが溜まりにくくなります。
おぐみゆ:
虫が入ってくることはないんですか?
りょうた:
僕たちが採用しているダクト式換気では、給気口に虫が入りにくい構造の部材を使っています。
それでも小さな虫は入ることがありますが、最終的にはフィルターでしっかり止める仕組みになっています。
フィルターを開けると、小さな虫が付いていることはありますが、それだけフィルターが役目を果たしているということですね。
24時間換気は「止めないこと」が基本
高気密高断熱住宅では、24時間換気が室内環境を維持する重要な設備です。止めてしまうと換気性能が低下するだけでなく、ダクト内の汚れやカビの原因になることもあります。定期的なフィルター掃除を行いながら、常時運転することをおすすめします。
メンテナンスを見据えた家づくりが、将来の安心につながる
今回は、注文住宅のメンテナンスについて、よくいただく質問にお答えしました。
今回のポイントは次の5つです。
- 外壁と24時間換気のメンテナンスは特に重要
- 屋根や外壁は素材によってメンテナンス周期が大きく異なる
- 建築時には将来の維持費まで考えて材料を選ぶことが大切
- 室内では毎日使う床材にこだわると満足度が高まる
- 24時間換気は止めず、フィルターを定期的に掃除することが重要
注文住宅では、建てるときの価格だけでなく、住み始めてからのメンテナンス費用も含めて考えることで、長く快適で安心して暮らせる住まいになります。
家づくりのご相談は小栗材木店へ
株式会社小栗材木店では、岐阜県恵那市を中心とした東濃エリアで、高気密高断熱・自然素材・パッシブ設計を取り入れた注文住宅をご提案しています。
「メンテナンス費用も考えた家づくりがしたい」「長く安心して暮らせる住まいを建てたい」という方は、お気軽にご相談ください。
家づくりに関する疑問や不安にも、一つひとつ丁寧にお答えいたします。


